今年の2月に中央公論新社より出版された垣谷美雨の新刊である。
「冷やし中華、はじめました」的な軽やかな響きのタイトルだけど
今回は少し先の日本の未来を描いたお話になってます。
その内容というのが…
このまま少子化、晩婚化が進んだら日本社会はどうなるか?
その時、女性の立場はどのようになっているのか?
といった社会問題を垣谷美雨が独自の視点で
怖ろしくもリアルなまでに描写しております。
自分なんかは下手なSF小説を読むよりも
垣谷さんの小説を読んでる方がずっとおもしろいと思ってます。
今回は冒頭、ヒロインが代理出産を終えたところから始まります。
最初はごく普通の?幸せそうな情景に思えたものの、
読み進めていくと実はこのヒロインは未成年で、実の父親に
年齢を偽って代理出産という仕事をさせられていたという胸糞展開に。
ここでの日本は格差社会が今よりも広がっている。
ヒロインの一家は母は行方不明、父親はロクデナシ。
一家は住む家もなく空き家にこっそり忍び込んでは
転々とする生活を送ってる。
ヒロインに限らず、そういった国民は一定数いる世の中なのだ。
日本の国力は低下の一途をたどり、隣の中国は金持ち大国に。
日本国内では代理出産は法律上禁止されてるが、
中国などの大国から日本人はブランドとして人気があり裏取引も…
非合法ながら代理出産を請け負う病院が暗躍している。
そんな状況下、ヒロインはゲイの友人と共に家出をし、
食いモノにされる人生から食う側へなるんだと一念発起して
なんと代理出産のマッチング業を立ち上げます。
代理母ビジネスを通して医療業界の闇や妊娠出産の負担、
そしてあらためて命とは何かと真摯に考えさせられるお話でした。
日本には少子化問題をはじめ、多くの課題が山積みです。
でもほとんどの国民は政治に関心をもちません。
今月頭に行われた東京都の都議選も結果がどうこうよりも
投票率が過去2番目の低さの42,39%だったという事に驚かされました。
この一年半以上もコロナ禍にあって、政府や都知事の対応を
連日のように見てきたはずなんですがね~やれやれですわ。
少子化問題や格差問題に対して政治家だけでなく
国民のひとりひとりがいい加減、真剣に考えていかないと
垣谷さんのフィクション物語が本当になりそうでコワイです。
「冷やし中華、はじめました」的な軽やかな響きのタイトルだけど
今回は少し先の日本の未来を描いたお話になってます。
その内容というのが…
このまま少子化、晩婚化が進んだら日本社会はどうなるか?
その時、女性の立場はどのようになっているのか?
といった社会問題を垣谷美雨が独自の視点で
怖ろしくもリアルなまでに描写しております。
自分なんかは下手なSF小説を読むよりも
垣谷さんの小説を読んでる方がずっとおもしろいと思ってます。
今回は冒頭、ヒロインが代理出産を終えたところから始まります。
最初はごく普通の?幸せそうな情景に思えたものの、
読み進めていくと実はこのヒロインは未成年で、実の父親に
年齢を偽って代理出産という仕事をさせられていたという胸糞展開に。
ここでの日本は格差社会が今よりも広がっている。
ヒロインの一家は母は行方不明、父親はロクデナシ。
一家は住む家もなく空き家にこっそり忍び込んでは
転々とする生活を送ってる。
ヒロインに限らず、そういった国民は一定数いる世の中なのだ。
日本の国力は低下の一途をたどり、隣の中国は金持ち大国に。
日本国内では代理出産は法律上禁止されてるが、
中国などの大国から日本人はブランドとして人気があり裏取引も…
非合法ながら代理出産を請け負う病院が暗躍している。
そんな状況下、ヒロインはゲイの友人と共に家出をし、
食いモノにされる人生から食う側へなるんだと一念発起して
なんと代理出産のマッチング業を立ち上げます。
代理母ビジネスを通して医療業界の闇や妊娠出産の負担、
そしてあらためて命とは何かと真摯に考えさせられるお話でした。
日本には少子化問題をはじめ、多くの課題が山積みです。
でもほとんどの国民は政治に関心をもちません。
今月頭に行われた東京都の都議選も結果がどうこうよりも
投票率が過去2番目の低さの42,39%だったという事に驚かされました。
この一年半以上もコロナ禍にあって、政府や都知事の対応を
連日のように見てきたはずなんですがね~やれやれですわ。
少子化問題や格差問題に対して政治家だけでなく
国民のひとりひとりがいい加減、真剣に考えていかないと
垣谷さんのフィクション物語が本当になりそうでコワイです。
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