これは私が高校生の時の話です。

その日、
アニヲタ仲間内のYが
学校前に病院へ行ってきたとかで
遅れて登校してきたことが…とある事件?の発端でした。

それは3限目が終わって
4限目が始まるまでの休み時間での出来事でした。
Yは登校してくるなり、慌てた様子で
私等アニヲタ系グループのところへやってきて開口一番、
「た、大変だ!きょ、響子さんが五代くんとラブホに行ったゾ!」
と言ったのだった。
ソレはまさに耳を疑う衝撃的なニュースであり
今も忘れらない事件、その開幕だったのでございます。


説明しよう。
ここでいう響子さんとは高橋留美子さんの漫画『めぞん一刻』、
そのヒロイン、音無響子さんのことである。
作品の内容についての説明は省きますが
当時、アニメも絶賛放送中の真っただ中。
本格的なリアルさを感じられる恋愛ドラマとして
アニメファンからの注目度、人気も高かった。
我らアニオタ系仲間でも
五代くんと響子さんの恋愛の行方について
話題にあがることが多々ありました。
そんな中で突然ふってわいてきたYの発言…

あ。
ひとつ補足しておきますと
何故Yがそのニュースを誰よりも先に知ったかといいますと
彼は登校前に本屋に寄りまして
その日発売の漫画雑誌「ビックコミックスピリッツ」を
立読みしてきたからです。
『めぞん一刻』はビックコミックスピリッツで連載中でしたので
最新話は雑誌をチェックするのが一番なのですね。

ここでもうひとつ補足しておきますと
東京は分かりませんが当時の我が地元、埼玉の片田舎では
コンビニエンスストアという存在がまだ登場していない時代の話です。
勿論、携帯電話やインターネットもありません。
なので、本を買うには本屋の10時開店まで待つ必要がありました。
この日のYの足取りは
9時に診察で病院に行き
10時開店済みの本屋で立読み、
その後11時前に登校したって流れだったと思います。

話しを戻しましょう。
Yの衝撃的な発言を聞いた我らの反応は…
「またまた~ウソばっかり~( ̄∇ ̄;)ハッハッハ」
と仲間内の誰もがYの発言を信じる者はおりませんでした。
これはお調子者で通っていた日頃のYの行いのせいでもありましたが、
もたらされた内容が内容なだけにねぇ、
我ら純情少年には敷居が高すぎたって問題もあったかと思います(苦笑)

「ウソじゃないってば!信じてくれよー!」と
Yがいつになく必死に言ってくるので
我らはこの真偽を確かめるため、その日の放課後に
各々の部活動をサボって集まり、隣り町ってか
隣の市の一番大きな本屋に行くことになったのでした。
あ、なんで隣り町までわざわざ出かける必要があるのかというと
ビックコミックスピリッツは当時は隔週発行の雑誌だったかな、
一言でいうと発行部数が少なかったのよね。
発売日の夕方ということもあって確実に確認をとれるようにと
一番入荷が多そうな本屋を選んだというわけです。

そして…確かにYの言った通りのコトが誌面にはアリマシタ。
…響子さんのおっぱーい!!
…響子さんのおっぱーい!!
…響子さんのおっぱーい!!
私も目が紙面にクギ付けとなり、しばらく言葉がでませんでした。
周囲の仲間も言葉少なく、Yだけが「な!言ったとおりだろ」と
どこか得意げだったのを覚えております。
そのうち仲間の誰かが
「俺、今日のスピリッツ、買っていくから」と宣言し
ビックコミックスピリッツを片手にレジへと向かったのをきっかけに
「俺もー!」
「俺もー!」
と続き、その店のビックコミックスピリッツは
完売したのでありました(笑)

なお、このラブホ騒動のエピソードって原作の漫画版にしかなく、
アニメ版では残念ながらカットされております。
度重なる引っ越しで漫画版の『めぞん一刻』は手放してしまい、
今は手元にはないけど、上記の事件を思い出したついでに
また買い揃えてみようかしらね~フフフ。