ホントは今夜は安藤秀樹さんのライブだったのになぁ…残念だ。
ウィズコロナのご時世だから仕方がないとはいえ、
これからもイベント事は開催か中止か、はたまた延期かと
常にヤキモキさせられそうな日々が続きそうですね。
今夜はライブに行けない代わりに安藤秀樹さんについて語ってみようかな。

安藤秀樹。
1986年10月1日、EPIC・ソニーよりシングル「Foolish Game」でデビュー。
同じく10月6日にはフルアルバム「Zoo Picnic」を発売。
デビュー当時からシンガーソングライターとして能力を発揮しており、
業界の通り名は「ROCK界の吟遊詩人」。

私が安藤秀樹という存在を初めて知ったのは深夜の音楽番組デモタカJAM。
MCは中村貴子(後に奥井香と交代)とデーモン小暮で
当時流行っていたミュージックビデオを流しながら
ソニー系の若手ミュージシャンを紹介していた番組です。
当時、高校生だった私はこの番組の影響でソニー系歌手推しになりましたw
安藤秀樹さんもその中のひとりです。
声が気に入ったってのもありますが、歌詞がなんというか…
自分の感情のままに表現した激しいものとは一線を画し、
第三者的なというか、旅人的な目線とでもいうのか…心象風景描写?
(コトバにすると難しいですが)
一歩離れたような視点で眺めている歌詞観が当時の自分には斬新に響きました。
それに歌詞のコトバがわかりやすいし、シンプルで美しいと思うのね。

アルバムの表題にもなっている「Zoo Picnic」なんかはまさにそうなんですが
残念ながらネットにはUPされていないようなので、
同アルバムの一番最初に流れる楽曲「遊牧の風」を貼っておきます。

当時ライブへは一度だけ、専門学生時代にラジオの公開収録イベントの
観覧希望が当選して行ったことがあります。
パーソナリティは元CCBの関口誠人さん。
イベント会場は確か原宿ルイードだったと思う。
まだ今ほどライブ慣れしてなかった私にとっては
本物のタレントさんを前に舞い上がってたことを
昨日のことのように覚えてます(苦笑)
※ライブハウス初体験で演者と客席の近さが衝撃的だったのです。

私は安藤秀樹さんのアルバムをすべて買い揃えておりますが…
残念ながら世間的にはあまり売れなかったようで
1992年に出したアルバムを最後に芸能界からフェードアウトしてゆきます。
タレント活動後は業界の裏方で活動をされていたようですが詳細は不明。

一番売れたという意味では吉川晃司に作詞提供した
「にくみきれないNEWフェイス」(1985年)でしょうか。
この曲はカネボウのCMソングとして大ヒットし、同年、
吉川氏はこの歌で紅白歌合戦にも出場をはたしておりますね。

月日は流れ、私も30代に突入。
私も懐具合に余裕もできて、趣味のひとつがライブ観覧となりました。
時代は携帯電話の登場やパソコンブームと
徐々にインターネットへの環境が整ってゆきます。。
時々思い出してはネットで安藤秀樹さんの現在について検索するものの、
ほとんどひっかかることはありませんでしたね~

ところが2016年、ソニーから安藤秀樹さんの
デビュー30周年を祝して初のベスト盤が発売されることが決まり、
その流れにのって再びライブ活動を再開するようになりました。
ただ残念なことに私はその情報をリアルタイムで受け取ることができず、
ライブ活動をしてることを知ったのは2018年の後半だったと思います。
私がライブに行けたのは2019年に2回です。2月と10月。
この頃には半年に1回のペースでワンマンライブを開催してました。
どちらのライブも大変素晴らしく、涙がとまりませんでした。
わが青春の日々が蘇ってくるような…まさに待ちに待ったライブでした。

歌が良いのは勿論ですが、MCも面白おかしくってね~
すっかりハマってしまいました。
これからも安藤さんのライブには通うゾー!と思った矢先に
コロナ禍で一昨年、昨年と2年間も行くことができませんでした(泣)

一方、初のベスト盤の売上も好調だったようで
翌年にはベスト盤の第2弾が発売。
昨年の2021年にはベスト盤の第3弾に…さらにプラスして
ソニー所属時代にレコーディングはしてたものの
お蔵入りしてた楽曲が発掘されるという事態が起きまして
それらの楽曲も初CD化したという二枚組のアルバムが発売されました。
ファンにとってはまさかの出来事ですよ。
2021年に1990年代に安藤秀樹の作った新曲が届けられるというね~
もう奇跡としか言いようがないです。
今夜のライブではその新曲を生ライブで聴けることを楽しみにしたので
中止の報せはショックでしたが、完全な中止じゃなくって延期ですので
楽しみは先延ばしになったと思ってポジティブに考えよう。うん。

2020年。還暦を迎えた安藤秀樹は自分のYouTubeチャンネルにて
新曲「あっかんべー~高校生編~」を発表。いやはやいつまでも若々しいw

最後に11年前の…3.11の震災のあった年のライブより。
「今元気でいるか」「せいいっぱい」…ああ、泣けてくるわ~