「遥かなるミドルガルズ2022」
4/5(火)~4/10(日)まで。新宿シアターブラッツにて公演中。
初日、観劇(空組の方です)してきましたー!
ここはネタバレ感想アリのブログ記事ですので
これから観劇予定がある人はあえて読まない方がいいかもー!
貴方自身のファーストインプレッションを大切に。
また公演期間後にアーカイブ配信もあるそうです。
只今、サイン入り特製ブロマイド付きとアーカイブ観劇券がセットになった
応援チケットも販売してます。受付は4月15日までだそうです。
ってな前置きをしつつ、感想は下へと続きます。

4/5(火)~4/10(日)まで。新宿シアターブラッツにて公演中。
初日、観劇(空組の方です)してきましたー!
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これから観劇予定がある人はあえて読まない方がいいかもー!
貴方自身のファーストインプレッションを大切に。
また公演期間後にアーカイブ配信もあるそうです。
只今、サイン入り特製ブロマイド付きとアーカイブ観劇券がセットになった
応援チケットも販売してます。受付は4月15日までだそうです。
ってな前置きをしつつ、感想は下へと続きます。

公演前説(ケータイの電源をお切りくださいとか物販情報とか)では
高橋刑事と浪岡婦警の軽快なやりとりが楽しかった。
特に永野希(高橋刑事役)ファンは遅刻厳禁だゾ。見逃すなヨw
またこの前説が本公演の物語の流れにもつながっていくのがミソ。
本公演では稽古の段階からダンスシーンが多くて
これまでの舞台以上にハードなものになっていると
永野希さんのツィートで何度も語られてきましたが…観てナットク!
ウエストサイド物語ばりに対立するふたつの勢力が
ダンスという表現で争うシーンや、
二チームに分かれた海賊の一行がお宝を求めて
森の中を散策するシーンではマーチングバンドばりの行進劇で
舞台上を見事な隊列で動き回ってたのが印象的でした。
ダンスなど運動量の多い舞台だったせいか、
舞台上には柱とか台といった大道具美術は一切なく、
ステージ後方のスクリーンに景色を映し出す手法で場面の説明がされてた。
今回の公演ではこういう見せ方で進行するのかーなどと
訳知り顔で観劇してたらクライマックスでとあるマシン?装置?が登場w
一本とられたー!って感じで思わずニヤリとしてしまいました。
永野希さんは本公演では二役を演じられてたわけですが
現世界での高橋刑事はオラオラ系の少年課の刑事。
アー写をみた限りでは勝手にクールビューティー系なイメージがあったけど
実は頭に血が上るとすぐに銃を抜いてしまうアブナイ刑事だった(笑)
その分、高橋刑事に振り回される浪岡婦警とのやりとりが
実にコミカルで楽しかった。この二人の物語はもっと見たいなと思ったよ。
対して異世界での役どころは海賊の頭領、船長のポップ。
頭領といえば聞こえはいいが実際は異世界を支配している魔女エンダーには
てんで頭が上がらない、少し間の抜けたところのあるポップ船長。
戦うことも弱く、部下からの人望も薄いポップ船長だけど
仲間たちとの絆を大事にする愛らしいキャラクターだった。
いやぁ~かなり温度差のある個性的なキャラクターだったので
その演じ分けを観てても十分に楽しい舞台でしたね。
これまでの永野さんが朝倉薫劇団で演じてきたキャラ(イメルダ、クリス)
を考えると悪役肌の魔女エンダーっていうのもアリだったと思うけど
あえての路線変更とも思えるキャスティングが良かったですね。
ってか、永野さんってもうどんな役でもできちゃうんじゃないの?と
思えるのは決して身内(ファン)贔屓ではないと思うんだけど。。。
歌も多めで、しかもソロよりも
複数のキャストによる掛合いソングが多かった気がする。
個人的にも掛合いソングは好きな部類なのでこの点は嬉しかったですね。
来月の「のぞみ家の一族」では公演後恒例になってる舞台振り返り特集が
行われると予想されますが、ライブコーナーでは本公演曲のどの曲が
選曲されるのか?要チェックですな。
さて。物語の展開なのですが
設定材料的にはアニメの1クール分ぐらいある話を公演時間の90分、
アニメでいうと3話分に落とし込めているので展開が非常に早い。
やや説明不足のように感じられた部分もあったように感じて
ちょっと勿体ないなーと思ったところもありました。
あとコレは書くかどうか迷ったんですけど…
あくまでもいち個人的な感想としてなんですがね…
私はエンタメの最高の在り方は終演後に笑顔で帰れることだと思ってる。
勿論エンタメといっても
なんでもハッピーってなものだけじゃないってのもわかってる。
ん~何が言いたいかっていうと自分には
「死」を扱った作品にはそれ相応の必然性をもって
扱ってほしいなーという願いがあるのよね。
と言ってもコレ、私が文学の専門学校に通ってた時に
講師の方から散々言われたこと、そのまんまの請売なんだけどw
当時の私は好きな作品といえば宮沢賢治の「よだかの星」というね~
まさに自己犠牲精神を描いた傑作童話と思うのですが。
学生時代の自分の書いた作品は「よだかの星」に似たよったものが多く、
ある意味、死を美化していたところがあったんですね。
たぶん、講師の方はそんな私の浅はかな考えを改めたかったんだと思う。
コトあるごとに何故このキャラクターは死なねばならなかったのか、と
その必然性についてよく突っ込まれたことを今でも思い出します。
そんな講師の影響もあってか、今ではどちらかというと
生を全うしようとあがく人間のに感動を覚えるようになりました。
話を「遥かなるミドルガルズ」に戻しますと
このお話は現世界の4人の女子高生が
異世界アースガルズに召喚されてしまう物語なのですが
結論から言ってしまうと現世界に帰還できたのはただ一人だけなんですね。
「家に帰るまでが遠足です」じゃないけれどさ、
できれば4人が無事に現世界に戻ってきてほしかったな…
死んじゃう展開とかになるとさ~自分の中では先述の通り、
その必然性についての考察が働いてしまうので
ラストの主人公が漫画家デビューして成功してるといった体の演出に
気持ちが同調できなかったんだよね。
現世界には戻ってこれなかった仲間を待っていた人たちもいたわけじゃない?
その辺の描写もしておきながらこのオチでは…
ちょっと救われないのではないかと思ったりしました。
死の必然性という意味では生徒会長については
精霊(死神?)トゥオネラとのキーアイテムをめぐっての絡みがあるので
わからなくもないが…
あらためて言うまでもないけどさ、
今の現実社会ってコロナや戦争報道とかでさ~
死のニュースが溢れかえってるじゃない。
ちょっとメンタル的にツライ現実に囲まれてるからこそ、
エンタメ世界においては大団円で終わってほしかったなーという気持ちもあったし、
「遥かなるミドルガルズ」には魅力的なキャラクターばかりだったのでね、
それだけになんだか自分には結末がちょっと辛いように感じてしまいました。
ま、でも裏を返せばそのように思わせてくれたほど、
出演しているキャストの皆さんの熱量と好演っぷりだったとも言えるわけで
未見の人には是非、目にしてほしい舞台ですゾ。
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