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M3「メイド喫茶フォーエバー」
(歌唱:嶋梨夏、工藤ひなき、松浦早希、またか涼)
聴くと耳がシアワセになること請け合いのクセになりそうな、
あざとカワイイー!メイド喫茶のテーマソングです(笑)
タイラーが軍の喧騒を逃れ、身を寄せていたのは辺境惑星ゴロンボ。
メイド喫茶モーゼルはそんなタイラーが隠遁生活を送っていた場所でした。
ところがある日、そこへタイラーの命をつけ狙う殺し屋の登場。
ドンパチの最中、喫茶モーゼルで働くメイドさんたちの正体は
タイラー元・元帥を警護するために遣わされたアンドロイドだと判明します。
おお、なんてSF的な展開なんだw
しかも何故かメイド型アンドロイドの中身ともいうべきAIは、
マッチョな一騎当千の能力をもつオッサン軍人だというね( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

私が今回観劇したterra組で喫茶モーゼルの店長エミ役だったのは相川なつさん。
前回の公演「遥かなるミドルガルズ」では妖艶な魔女エンダーを好演してた
相川さんが今回はメイド長というね~とにかくそのギャップに驚かされました。
前半はその可愛さに見惚れてましたが物語後半、
その中身がオッサンとわかってからは頼れるアニキ的な意味で惚れ直しましたw
低いオッサンの声色を出しながらバッタバッタと敵をなぎ倒す姿が
カッコよかったです。そんな相川さんもパンフのプロフィールをみると
この劇団に参加したのって今回で2度目らしいのよね。
その割には馴染み感が深い気が~フフ。今後の参加にも期待したい女優さんです。
ちなみにsora組で店長エミを演じたのは嶋梨夏さん。
昨年の「タイラーF」に継いでのエミ役で安定感バッチリな配役だったと思います。
この歌でメインボーカルを担当している嶋さんが最高にキュートです。
私もこんなメイド喫茶があったら通いたいですねー!
しかし、この舞台の観劇後、メイドさんを見るたびに(中身はオッサンかも!?)
という妄想が発動するようになってしまったのはどうにかならんもんかのぅ(苦笑)

M4「戦う者たちの歌」
(歌唱:富川陽花、またか涼、松浦早希、嶋梨夏、相川なつ、永野希)
今回の公演で、もしワタシが最優秀女優賞を選ぶとしたら
(宇宙一の殺し屋アッシュ)を熱演された富川陽花さんを推したいですね。
アッシュというキャラクターのヒャッハー!ぶりを見事に演じてたのも良かったし、
殺陣のシーンで魅せる彼女の身体能力の高さも実に素晴らしかったです。
観劇後にパンフで彼女のプロフィールを読んでみると空手の有段者とあって納得。
勿論、相手あっての殺陣シーンなので双方の鍛錬の賜物だと思いますが
アッシュvsアザリンの警護を務めるエージェントとの剣劇アクションと
アッシュvs喫茶モーゼルのメイドさんたちとの銃撃バトルの殺陣シーンは
見応え十分な出来栄えでした!
富川さんは今回が朝倉薫演劇団に初参加ということで…嗚呼、また魅力的な
女優さんが登場してしまったではないか。なんて罪な劇団なんでしょうかw

M5「果てなき欲望」
(歌唱:相川なつ)
今回の舞台ではタイラーとアザリンの命をつけ狙う首謀者として
暗躍する惑星連合参謀本部参謀副総長・ミサンドリ嬢。
殺し屋アッシュもアザリンのエージェントたち、探偵兄弟もすべてが彼女の
手のひらの上で転がされていたというね~その人心掌握術の高さに感服です。
舞台でミサンドリ嬢を演じておられたのは片山しおりさん、そして歌の収録では
相川なつさんになってますが両名ともにその悪女っぷりが素敵すぎます❤
あと高笑いも(笑)
やっぱりイイ悪女には高笑いが似合いますよねー!と力説したいっすねw
応援チケット購入で映像特典を入手できれば
片山さんが舞台上でこの歌を披露する場面も見られるので是非ゲットしましょう!

M6「自分マイフレンド」
(歌唱:またか涼&永野希)
やたらと隠れ超人たちの多い本作で唯一、一般人のヤスフミ・ナカジマくん。
(と言いつつも彼のヲタク知識とエンジニアの腕も相当なもんですけどね)
いつものほほんとしている友人のタイラー、その正体が惑星連合軍の元・元帥と
知り、さらに彼が密かに恋心を抱いていた喫茶モーゼルの店長・エミさんが実は
アンドロイド!しかも中身のAIがオッサンだったという事実にショックのあまり、
雨天の街中へ飛びだしてしまいます。そんな友人のヤスくんを放っておけずに
自らの危険を顧みず追いかけるタイラー…この屈指の名場面でヤスくんと
タイラーが歌うのがこの楽曲で私の一番のお気に入りのシーンだったりします。
歌詞の一番をヤスくんが、二番をタイラーが独唱し、
二番のサビで二人の歌声が重なり合い、美しいハーモニーを奏でます。
観ていて思わず涙腺が緩んでしまう、そんな記憶に残る名場面でしたね。

人は誰しも心の中に孤独(個独)を持って生きている。
でも人はひとりでは生きていけないという側面も持ち合わせており、
お互いの孤独の中でコミュニケーションを図りながら理解を深めようとします。
思えば私がこの朝倉薫演劇団のGHM、ガールズハイパーミュージカルに魅力を
感じるのはこういったジュブナイル的な場面をしっかりと描写している点が
好きだからかもしれません。
前公演の『遥かなるミドルガルズ』や『LOVE ME DOLL』『NYの魔女』でも
物語の中で登場人物の孤独、そして芽生える友情などを描かれてましたね。

M7「夏の絵本」
(歌唱:松浦早希&富川陽花 Chorus&Clapping All member)
昭和世代の自分にとっては一番しっくりくる、どこか懐かしささえ感じるこの楽曲。
舞台では一幕の夢とでもいうような、物語の進行とはまったく関りのない場面で
この歌は登場します。
出演者総出で「夏の絵本」を歌唱する場面では役のキャラクターがアロハシャツや
法被、浴衣を着たり、はたまたド派手なサングラスをかけたり、浮き輪や水鉄砲を
持ったりとやりたい放題です(笑)
いやぁ~冷静に考えるね、観客のひとりとしてワタクシは今、
一体何を見せられているんだろう!?という疑問を持ってもいいんですけどねw
それよりも楽しい夏のひとときを感じさせてくださったことを有難いと思うし、
何より笑顔いっぱいの出演者の皆さんの顔を見てたら
こちらも楽しくなってしまったのよねー!
昨年公演の「タイラーF」でも似たような白昼夢シーン(苦笑)があったけど
あえてこういった場面を何故に取り入れたのか?と演出家の麻草郁さんに
お尋ねしたいですねぇ~ええ!私はこういった場面は大好きですゾ。フフ。

以上。CD収録曲を中心に舞台観劇後の感想を綴ってみましたが
実は舞台本番ではCDには収録されていない楽曲もありますし、
他の舞台版タイラー・シリーズにもレコーディングされていない楽曲もあります。
いつかまたこれ等の楽曲もCD化されるといいなーと思います。

今回の「タイラー2022」を観劇して思ったのは
改めて本作は舞台版のシリーズ作品モノだったんだよなぁ~と気づかされました。
私が初めて観劇したのが昨年の「タイラーF」からなので、
今回の「タイラー2022」(シリーズ1作目の再演)に登場するキャラクターたちの
多くをすでに知っておりました。
そういう意味において1作目を観劇するという事はことは「F]で馴染みになった
キャラクターたち同士の出会いのシーンを覗き見る感覚があって新鮮でしたね。
例えばタイラーと惑星ゴロンボのヤクザ、アーサー・Cとの出会いであったり、
後にアザリンの近くでお手伝いロボットとして活躍するロビンであったり、
連合宇宙軍報道官のバーンスタインとデータ分析官ユミ・ユミルの名コンビとか。
今回の舞台を観ていて(あ~こういう出会いがあったのか!)と知ることができて
より一層、登場するキャラクターたちが好きになることができたように思います。
個人的にはもう個々のキャラソンを作ってほしいゾ!と思うほどです(笑)

そ・し・て・ねぇ~こうなってくるとさぁ…
もっと!舞台版タイラーシリーズを観てみたいという欲も湧いてくるというものです。
それもできればこの3年間、タイラー役を好演していらっしゃる永野希さんを
タイラー役の継続でお願いしたいとことですねー!
永野さんがタイラーを演じてこられた作品は
2020年「タイラーV」(舞台版タイラーの1~3作品を朗読劇にしたもの)
2021年「タイラーF」舞台版タイラーのシリーズ最新作。
2022年「タイラー2022」1作目の「タイラー」の再演。演出面で大幅にパワーアップ。
の3作品となります。つまり、まだ2作目にあたる「タイラー×2」と
3作目にあたる「タイラー△トライアングル」の舞台版はやっておられないのです。
くぅぅぅ…!み、観たい!ここまできたら永野希さんのタイラーで全シリーズを
コンプリートしてほしい。
しかもできる限り、他のキャストさんも同じ役で登場していただきたい!
いや、いっそのこと、「F」でファイナルなんて言わずに新作にも期待したいです。

今回の公演が行われた7月は主役のジャスティ・ウエキ・タイラー(7日生まれ)と
タイラー役を務められた永野希さん(13日生まれ)の誕生月でありました。
そこで劇場で永野さん宛にメダルの形をしたバースデーカードと
チュッパチャプスの花束を差入れさせていただいたところ、
その日の公演後に永野さんがこんな自撮りをツィートしてくださいました。
まさにこんなタイラーが見たかったのよね~なんで解った!?wと
その以心伝心っぷりに思わずニヤリとした私でした。
嗚呼、また永野さんのタイラーが見たいですゾ。
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