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2013年4月14日~6月2日
練馬区立美術館
 
牧野邦夫(1925~86年)は、大正末に東京に生まれ、1948年に東京美術学校油画科を卒業しますが、戦後の激動期に次々に起こった美術界の新たな潮流に流されることなく、まして団体に属して名利を求めることなどからは遠く身を置いて、ひたすら自己の信ずる絵画世界を追求し続けた画家です。
高度な油彩の技術で、胸中に沸き起こる先鋭で濃密なイメージを描き続けた牧野の生涯は、描くという行為の根底に時代を超えて横たわる写実の問題と格闘する日々でした。レンブラントへの憧れを生涯持ち続けた牧野の視野には、一方で伊藤若冲や葛飾北斎、河鍋暁斎といった画人たちの系譜に連なるような、描くことへの強い執着が感じられます。また、北方ルネサンス的なリアリズムと日本の土俗性との葛藤という点では、岸田劉生の後継とも見られるでしょう。
生前に数年間隔で個展を開くだけだった牧野の知名度は決して高いものではありませんでしたが、それは牧野が名声を求めることよりも、自分が納得できる作品を遺すことに全力を傾注した結果でしょう。
本展は、1986年61歳で逝去した牧野の30余年にわたる画業から生み出された珠玉の作品約120点を紹介するものです。
 
【会期】平成25年4月14日(日曜)から6月2日(日曜)
【休館日】月曜日(ただし4月29日(月曜・祝)、5月6日(月曜・祝)は開館、翌日休館)
【開館時間】午前10時から午後6時(入館は午後5時30分まで)
【観覧料】一般500円、高・大学生および65~74歳300円、中学生以下および75歳以上無料(その他各種割引制度あり)
【主催】練馬区立美術館/日本経済新聞社/テレビ東京
【協賛】ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2013
 
なんてこった、私が最も敬愛する画家・牧野邦夫氏の展覧会を開催していたなんて!早く知っていればGW中にでかけていたのに~。丁度、最終日に都内に行く用事があるので滑り込みで見てくるとしますわ。
私が絵筆をとらなくなって十数年…氏の自画像の眼光の前にして何を想うのか。またそこにはきっと二十代の私もいるのだろう…(何をしとるんだ!オマエは!)なんて怒られる予感//orz