前述した「怪物くん」のビデオを落札した時に同時に落としたのがコレです。
(1コ100円なり~)

地球防衛軍 1957年公開映画
大怪獣バラン 1958年公開映画
宇宙大怪獣ドゴラ 1964年公開映画
宇宙大怪獣ギララ 1967年公開映画
すべて東宝の制作の映画です。んでもって自分がまだ生まれる前の作品ですね。
私は東宝系作品ではウルトラマンシリーズはよく見ていましたが、それより以前の第一次怪獣ブームはあまり馴染みがない。またウルトラマンも見ていたけどどちらかというと仮面ライダーが好きでした。怪獣というより怪人派なんですよね。子供心に怪人の方にリアリティを感じていましたし、その辺が魅力だったのだと思います。
また、どういうわけか映画館の思い出として「東映まんがまつり」は思い出すものの、「東宝チャンピオンまつり」の記憶がまったくない。見に行ったことがないんだと思われ…親の方で子供たちに怪獣映画はイケナイという方針でもあったのではないかと推察されます。
それでも東宝の「ゴジラ」や「ガメラ」、大映の「大魔神」は長期休みの深夜放送とかで見た思い出はあります。
大人になってヲタク趣味を自覚するようになって(苦笑)それなりに作品のウンチクなど語れるようにもなってきましたが、特撮分野の中でも東宝系の怪獣シリーズはまったくの無知でしたので勉強しなきゃいかんなぁ~とここ数年思っておりました。一昨年に開催していた「特撮博物館」の興奮もありましたしね。
昨年末だったかな。古本屋で購入した「怪獣とヒーローを創った男たち」(特撮世界の造型師たちが語る時代を飾った作品群の政策秘話)特撮映画研究会・編 辰巳出版の本を読んで改めて特撮映画って面白いなぁと。

実は上記の4作品もこの本の掲載されている作品なんです。制作の裏話を知ってからの本編視聴というアプローチもいいんじゃないでしょうかねww
個別に作品批評すると長いのでカット。
4作品を通して感じたのはSFや科学といったものへの熱、情熱でしょうか。4作品で一番古い1957年を検索すると興味深いのが
1月29日 - 日本の南極越冬隊が南極大陸初上陸。
5月15日 - イギリス、キリスィマスィ島で初の水爆実験を行う。
8月27日 - 茨城県東海村の原子力研究所で原子炉が臨界点に達し、「原子の火」がともる。
10月4日 - ソ連が人工衛星スプートニク1号の打ち上げに成功。
時代的にそういったものへの機運があったのでしょう。かの有名な人類初の月面着陸が1969年7月20日なので宇宙への憧れや脅威、様々な感心事が世間に浸透していたんじゃないかな。
未知なるものへの不安感が怪獣や宇宙人が登場させ、最終的には人類の科学力(新兵器)が敵を退治して万々歳~♪4作品を超要約するとそんな感じでしたww
SFといえば現代の方がより検証も進んでいるのでしょうが、作品としてはSFモノの数が激減している、元気がないのはどうしてなのでしょうね。お金がかかるから…というのはカンベンしてもらいたいわ。それってモノづくりへの情熱を失ってる言い訳だよなぁ。
あと現代の特撮とは雰囲気が違うのは怪獣とかUFOとかでてくるけど、物語の基本(ベース)は大人向けのメロドラマになっている点でしょうか。劇中でも役者として子供もほとんどでてきません。大人が真剣にSFごっこをしているといった感じ、とでも言えばよいのでしょうか。うーん、うまく言えないけど。
物語の展開などで退屈に感じられるところもあったけど、撮影の工夫や最近の作品にはない制作陣の意気込みなど感じられ良かったかな。
この後もビデオ鑑賞の行方はさらにヘンな方向へと加速していきますが、その話はまたいずれ…
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