今月の創作ブツはモモーイ関連創作物の方へUPしました~
 
ここでは今回の絵の作風に大いに影響を受けた「味戸ケイコ」さんというイラストレーターについて少々語っておきたいと思います。
 
味戸さんの作品を知ったのは私が中学生の頃だったかな。
または高校生の初期だったと思います。
アンパンマンの作者、やなせたかしさんが編集長だった雑誌「誌とメルヘン」を購読しておりましてそこで拝見したのが最初だったと記憶しております。
 
鉛筆を横にして(線でなく)面を丁寧に塗り重ねた独特の画風に魅せられたのです。
 
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作風がく、暗い(苦笑)
当時の私は相当な根暗な生徒だったので、こういった絵に惹かれるものがあったのでしょう。その後の美術部での活動や専門学校での活動においても、内面的な世界、心象風景をモチーフとした絵を描く時に味戸ケイコさんの絵の影響は私の中にありました。
 
高校生の時だったかな。味戸さんの個展に行ったことがあります。そんなに大きな会場でなくこじんまりとしたギャラリーでした。観覧者も少なく私がギャラリーに滞在している間にも味戸さんとふたりっきりという時間もありました。思い出すのも恥ずかしいけど当時の自分は本当に内向的で人見知りも激しかったんですよ。だから、ギャラリーで味戸さんに声をかけるのは並大抵の勇気ではなかったんですよ(笑)
そんな自分にも優しく応対してくださって嬉しかったのを覚えております。
 
その後、幾度か個展案内のDMをいただいてギャラリーに足を運んだりしましたけど、2度の引越しと私自身15年くらい前に創作活動を辞めてしまったことで縁が切れていたというか半ば忘れておりました。(忘れる努力をしていたので…ね)
今回再び鉛筆で心象風景の描写にとりかかった時にふと味戸さんはどうしているだろうと検索してみたら、おしい!タッチの差で個展が終わったばかりでありました。ご本人のブログ等の発信がないのでファンの方のブログで知る事ができました。味戸さん本人も健在で会場にお見えになっていたということで良かった。次の機会には必ず足を運んでみます。(とりあえずご用達のギャラリーをチェックするようにしました~)
 
味戸さんといえばその独特な画風もさることながら、少女をモチーフに描いていらっしゃることが多いのです。今回、桃井さんを描いていて思ったことがこの味戸さんの描く少女とよく似ているなぁ~と(素朴な感じが)なんとなくですが思いました。あくまでもビジュアル面でのことですけどねぇ(苦笑)
 
描いてみるとわかりますが味戸さんの作風って意外と根気がいるんですよ~簡単そうに見えますけど。気を抜くとうっかりと鉛筆を縦にしてしまって「線」がでてきちゃったりしてね。
 
私がこの黒一色の世界(味戸さんは鉛筆で描いた後にアクリルで軽く彩色する手法をとるようになりましたが)、モノクロームの世界観に惹かれる要因は間違いなく味戸さんの影響にありますね。白から黒の間に多くの色味を私は感じます。
影絵なんかも好きですね。専門学校で写真の授業を専攻した時なんかも皆がカラーフィルムの写真を撮影する中で私は好んで白黒フィルムを使っていました。
陰影をもっとはっきりと際立たせるという点で版画や切り絵にも着目してます。
漫画というジャンルにおいてもトーンを大量に使っている漫画家よりも墨入れ(ベタ)を器用に取り入れている絵に魅せられることが多いです。イラストレーターの天野喜孝さん、漫画家では鶴田謙二さん(Spirit of Wonder)、三浦健太郎(ベルセルク)、植芝理一さん(謎の彼女X)、松本光司さん(彼岸島)あたりがお気に入りです。
 
当時、味戸さんの個展に行った時に購入した「あじさいの少女」という本にサインをいただいたんですよ~。あと会場でBGMに流れていた音源も発売されていたので購入したカセットテープ!1985年ですもんw
 
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音楽は山中 茂さん。片面がパーカッション、片面がピアノのサウンドで構成された
BGM集です。