有楽町・銀座。絵を学んでいた学生の頃は月に何度か画廊めぐりで通っていたものの、すっかりご無沙汰に。あ、アニソンカラオケオフ会でも来てたかな。でも、地下鉄・銀座1丁目からカラオケ店パセラまで直行だったのでノーカンってことで。
銀座は外国や京都の町みたいに碁盤目状に道が走っていて、通りに名前が付いているのでわかりやすく迷いにくくなってます…って、久しぶりすぎて迷ったぁぁぁ!
銀座松屋!裏の雑居ビル2Fの画廊に行くまで30分ほどロスしてしまったよ、お恥ずかしい。
さて、今回ココに来たのは寒河江智果(さがえともか)さんという日本画の個展を拝見するためです。私にとってお初の作家さんです。この方を知ったきっかけは、のんちゃんのお母さんで漫画家の永野のりこさんのツイッターをチェックしていてですね。永野さんと寒河江さんは先日まで渋谷で開催していた「幻獣神話展」という展覧会に出品されていたご縁。
寒河江さんは主に現代の少女をモチーフに作品を描いておられるみたいです。はじめて作品を画像越しに拝見した時に私の中でひっかかりを感じたので、その直感に従ってみました。
直感…説明すると画像の中でこちらを見つめる少女たちは戦後の少女漫画の表紙のような印象(まつ毛がしっかり描かれていて)であったり、私が一時期に画集なども買うほどハマッていたおおた慶文さんの描く少女のように凛とした強さを感じたりといった点でしょうか。また色使い、特に中間色の彩りが素敵だなぁ~と関心を持ったこともあるかな(この時はまだ絵の具が日本画だと知らなかったので)
ポートレート写真(絵)ひとつで画廊まで出向くなんて、実に私が尊敬して心の師匠とか勝手に思わせていただいてる牧野邦夫さん以来のことなんですよね。フフ。
画廊では寒河江さんも在中されていて、私が作品を拝見しているところへ挨拶しに来られたので永野のりこさん経由で知った旨などお話させていただきましたよ。
作品は思っていたよりも小ぶりのものも多かったけど、逆に描きこみがものすごく実際の作品よりも大きく感じられました。
日本画=美人画という性質を保ちつつも、現代の若者への着眼点もするどくってなかなか面白いと思いました。バレンタインデーで想い人へチョコを渡す女の子のいじらしい感じの心理描写であったり、ファッションなどにも水玉やストライプ、フリルなどデザインの斬新さを感じました。中でも目の保養…じゃなかったドキっとさせられたのは下着姿の女性の絵ですね。なんでしょう?裸婦は見慣れてるっていったらヘンですけど、逆に下着、しかもオシャレでカワイイ下着というのが女性作家さんならではの目線なのかなぁっと思ったりしますね。うーん、この辺ばかりは自分には描けないな~そのセンスにちょっと悔しい気もしますwww
それにしても日本画の色彩は独特で落ち着きがあって美しいですね。最近はPCで描くデジタル画が流行ってますが日本画の持つ魅力をもった色を見たことがないな。こういう意見を書くとデジタル画で描けないものはナイなんて反論されるかもしれないけど、実際に私は見たことがないし、自分の見た感覚でしか信じないので性質なんでね。あと、個人的にはデジタル画ではマチエール、画肌の妙がないのでツマラナイとか思ってます。実際に絵筆を持って描けば表面上に筆の跡もみえるし、そういう処から絵の迫力や作者の意図を感じることもできます。作品と対話するっていうことはそういうことなんじゃないかと思ってます。
寒河江さんの作品も原画を見るとはっきりとわかるんですが、絵の一部が絵の具で盛り上がったりしてます。それがちゃんと作品内でアクセントにもなっていて面白いんですよ。これが写真に撮ってしまうと画像がデジタル化されてしまって、そういう画肌の妙が消されてしまうのが残念なんです。時代はデジタル化の波が進んでおりますが、私のようなアナログでの手段にこだわる人ってのも消えてはいかないと思いますけど…段々と少数派になっていってしまうのかなぁ。若い方はもっと原画を見て目を養ってもらいたいなぁ(切望)。

ポストカードセットを購入しました。
下のは今回の個展の案内DM。
さてさて、久しぶりに原画の持つ魅力を再確認できた有意義のある個展でした。
今後も寒河江さんの活動には注目していきたいと思います。それにしても久しぶりに銀座の空気に触れて、古巣に戻ったような気分。自分には秋葉原より銀座の方がしっくりくるかなぁ…と言っても別にオシャレ人間気取るわけでもないですよ。基盤はやはり田舎に入る方が落ち着きますので(苦笑)
道行く人を観察しながら(自分も、もう少しファッションに気を配った方がいいかなぁ~)なんて思ったりもしましたよ。学生の頃と違って全然ファッション雑誌とか読まなくなっちゃってるからなぁー(遠い目)ヤバイよなぁ…(汗)
そして銀座を後に今度は秋葉原に移動。
永野のりこさんも参加されておられる「武者絵百人展」を観覧。正直言って…少しガッカリ、だったかな。展覧会の意図は良かったです。
先の個展とは違ってこちらの作品は原画データをデジタル抽出したものを額装していたので、表面がみなツルツルしていて原画のもつ凸凹感がなかったよ(原画の持つ絵肌の妙が失われていた)。自分としては永野先生のナマ原画を拝見することを目的だったので…
もっとも永野先生がデジタル画で執筆しているなら話は違いますけど。たぶん自ら絵筆を持って製作したものだと思うんだけどなぁ。使用してるのは水彩かな?
モチーフは平 将門に縁のある「瀧夜叉姫の伝説」でした。幻獣神話展でも同モチーフでの作品を出品していたらしく、あちらでは戦う勇ましい姫を、こちらでは伝説のラスト場面の姫が月に返っていく煌びやかな姿を描かれておりました。作者によるコメント欄に永野先生がこの「瀧夜叉姫」に込めた思いをびっしりと書いていて、その文字量は同展覧会参加作家でも群を抜いていたと思いますw そういった情熱のほとばしり感に娘さんののんちゃんに似ているなぁと苦笑。
その後はとらのあなに移動して桃井はるこさんが参加しているドラマCD「うちの居候が世界を掌握している!」の店頭ディスプレイを見に。どういうわけか?残念ながらTV画面でPVは流れていなかったよ~故障しちゃったのかな?仕方がないのでスピーカーから流れてくるモモーイの作品紹介や主題歌に耳を澄まして聞いてきましたよ…なんだ?このプレイは?一種の羞恥プレイか~い!でも、ちょっと不思議というかなんというかなぁ。週末でにぎわう秋葉原の街でこうしてモモーイの音楽やおしゃべりがスピーカーから流れてて…本人は台湾にいてw…でも、こうして現在も秋葉原の街の雑踏の一部になってる面白さがなんとも。ジーンとしてしまったよ。
本当はこの後は「タニマ」で遅めのランチをとる予定でしたが、銀座で迷ったのが響いたかな~昼飯の時間がなくなってしまったよ。池袋でモモイストの人たちと遭遇戦を仕掛けるのにはいい時間になってしまったので空腹感を感じつつも池袋へ移動。
そして池袋に3軒あるカラオケチェーン店で東口2号館の1点掛けで遭遇戦を仕掛けた結果…見事的中!見知ったモモイストを店前で発見してガッツポーズっす。まだまだ我が神通力は健在なりか!などと厨二乙とセルフツッコミ。
そして5時間くらいカラオケタイムを楽しんだ後はお待ちかねの飲み会タイム。また新しく知り合いも増えたし嬉しいね。なかなか刺激に富んだ週末でしたよ~
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