1973年
 
OP「ロボット刑事」
作詞:八手三郎
作曲:菊池俊輔
歌:水木一郎
 
 
 
ストーリー
ある夜、密室殺人事件が発生。それは人間にはとても不可能な状況での犯行だった。捜査する芝と新條の前に、一人の刑事が現れる。彼はロボットで自らをKと名乗り、犯人もロボットであることを告げる。事件の背後に、犯罪ロボットレンタル組織「バドー」が存在することが明らかになり、芝たちとK(人間とロボット)のチームの、バドーに対する戦いが始まった。
 
概要
捜査用ロボットK(ケー)と人間の刑事たちのチームによる犯罪組織バドーの事件の捜査を通し、最後に敵のロボットと戦闘モードのKの戦いを描く。
フジテレビ系で初めて放送された、石ノ森章太郎原作の特撮番組。石森はデザインといくつかのアイディアの寄与、および漫画版の執筆に留まり、実質的な原作者は東映のスタッフたちである。JAC初の単独アクション担当作品でもある。
変身ヒーローがブームだった当時としては珍しい、人間体を持たず変身もしないヒーローを主人公とする。本作を企画した平山亨によると、「僕はひねている性分なので、あえて変身しないヒーローをつくってみた」とのことである。企画書には「変身ブームの次はロボットブーム」と記されており、前年に放送開始した『マジンガーZ』の人気も意識していたものとされ、初期案ではKが合体する巨大ロボット・ファーザーの登場も予定されていた。
また、この当時のヒーローでは珍しく必殺技として銃火器を使用するのも大きな特徴である。
(ウィキペディアより)
 
先月、放送当時ぶりに本作を見返しましたが予想以上におもしろかったです。
敵の「バドー」が悪事を企む人間たちと契約書をいちいち取り交わす細かさにワロス。
時には悪人を脅してムリヤリ契約書を書かせたり、契約成立後は悪人が捕まったりすると義理堅く助けに入ったり…契約書が刑事にみつかってそれが証拠となって悪人が逮捕されたり。やたらと契約書にこだわった作りになってます。
 
物語中盤からは傷ついたKを修理する謎の巨大ロボット・マザーとバドーの関係なども描写されシリアスな展開に。
 
Kの同僚の2人の刑事も良い味だしていて好感を持ちました。
老刑事の芝刑事は初めはロボットのお守役なんてゴメンだとばかりにKに対して厳しくあたります。「この鉄くず野郎が!」「機械人形が!」といった感じにね。でも、物語が進むにつれKとの絆が生まれ、かたくなな心が氷解していく様子がしっかりと描かれていてよかったです。
 
もうひとりの若い刑事、新條刑事はちょうど芝とKの間をとりもつ役割どころ…なんですがよくKと無茶をしてピンチに陥る事も。役者は千葉治郎。「仮面ライダー」で滝和也を演じられてた方でした。
 
物語が前後編みたいに2話にわたって展開することも多々あり、1話の終わり間際のバドーのロボットを倒して(やれやれ~)と思ったところに、新手のロボットが!さぁどうする!? という見せ場が上手い演出だと感心しまくり。…こうして、視聴が止まらなくなるワナ発動というわけね…
 
バドーのロボットのネーミングセンスにwww
ワッカマン、テナガマン、コワシマン、ヒコーマン、ハリサスマン、ノコギリマンなどなどなど。わっかりやすさ全開で拍手っす。
 
物語は良かったけど子供向けにしては地味だったかな。2クールで終了とはもったいないなぁ。後半はKも改造パワーアップしてまだ見せ場はこれからだというのに残念だ。