今日は思い立って銀座まで行ってきたよー。
銀座のスパンアートギャラリーで
ザッヘル=マゾッホに捧ぐ
「毛皮を着たヴィーナス」
ー倒錯されたエロチシズムの光と影ー
…(タイトル長いw)
永野のりこ先生が書き下ろし新作を出展されてるので気にはなっていたんだ。
他の作家の中にも東逸子、宇野亜喜良という、自分が学生の頃に絵本関係でよく見知っていた名前もあったし。
(実際に会場に行ってから空山基はガレージキットでよく存じ上げていた方だと再認識したり。ボークスのショーケース展示で作品は見てたw)

本当は明日、ゆっくり見に行く予定だったのであるが、今朝(といっても10時頃起床したのでお昼近くです)あらためて案内を確認したら、ココのギャラリーって日曜休廊だったんだよね。来週の土曜日は休日出勤の予定が入ってるし、再来週(最終日)だと新宿で桃井さんのイベントがあるので、先にまわせなくもないが後がオールナイトイベントなので…体力温存を計算する年頃ゆえ(爆)

このまま午後は家にこもって創作活動したい熱もあり、しばし頭の中で諸々天秤にかけた末に銀座までお出かけ。丁度、池袋までの回数券が1往復分期限切れで使用不可になるところだったので(来週の休日出勤で「のぞみ家」「せーけん放送」の観覧を断念することになったから)そのモッタイナイ精神が決断の決め手という、なんとも情けないオレ。

突発的に銀座行くことになったので下調べしてなかったけど、どうせなら他の美術展も見てまわれば良かったかな。山の手線のホームにはいろんな美術展の広告がでていて、その見出しをみるだけでも誘惑されたり刺激されたり。

ギャラリーでは久しぶりに原画のもつ熱量を身近で拝見できて良かったです。テーマがマゾヒズムということで、なかなか形容のし難い世界がギャラリーの空間をしめていてました。作家それぞれのアプローチの仕方など見てるだけでもなかなかエキサイティングで刺激(活力)をたくさんいただきましたョ。

エロチシズムという世界、作品観については自分も学生の頃に傾倒した次期があって好きな作家といえばウィーン世紀末の画家エゴン・シーレやカタンドールと称され知られる人形作家・天野可淡をあげてました。今思えばあの頃の自分って背伸びをしてたように思う。自分自身ではエロチシズムに関しては語れるものや発したりするものなんて殆ど皆無だというのに。若さゆえ、ちょっと本格的にアート、芸術の世界に足を踏み入れたらエロチシズムという甘美、そして時としてエログロ、はたまた倒錯という圧倒的なパワーをもつその世界に引きずり込まれそうになったんだろうw
あの後、自分は「絵本」という世界から児童文学の方へ興味全般の舵を切り替えていったりので特にエロチシズムの世界に関しては言及することもしてこなかったけど…あのまま、そっちの世界に自分の表現方法を追及していったらどーなっていたのだろうか?…などと本日、ギャラリーで作家たちの素晴らしい切り口、手腕にうなりつつ、そんなことを思ったりねw

ギャラリーをでた後、まだ陽が高かったのでアキバでもよろうかとも思ったけど、めずらしく高尚っぽい思考(苦笑)に頭がいっぱいになってね。そういった気分にすこしでも長く浸っていたかったのでそのまま家路へと急ぎ戻りました。

もしかしたらギャラリーでのんちゃん(永野のりこ先生の娘さん)に会えたらミラクルかも!?なんて淡い期待もあったけど、さすがにそんな事はありませんでしたね。まぁ、ギャラリーでの展示内容がアレだっただけに仮に出会ってたら気まずかったかもw