オフクロの退院のメドがついた。
明後日の金曜日との話だ。
本当は土曜日との話だったが土曜日は治療もなく経過をみるだけらしいので
オフクロが金曜日の退院にしてくれと掛け合ったらしい。
ちょうど1週間の入院でだいたい指1本分の出費とのこと。
このくらいで済んで良かった、かなぁ…

2年前の胆嚢でオフクロが入院した時は
手術する段取りで2週間くらいの入院の予定が
血糖値が高くて手術ができない。先ずは糖尿病の治療から…と、なって4週間。
結局それ以上、入院しているとパートの職を失うとオフクロが言い出して
手術をしないまま退院してくるという始末に。
それだけに今回、入院したという話を聞いたときに前回の病が再びかと
戦々恐々としていたのだ。

でも、まだ2月半ばだし油断は禁物。
年寄りは春までは体調を崩しやすいのでねぇ。

それにしても病院で弱々しい両親をみるのは子としては辛いものだね。
初めてショックを受けたのは自分が高3の受験の時にオヤジが倒れ入院した時のことだ。ベッドに横たわるオヤジは色白く、子供の頃に抱いていた父親像が見る影も
なかったよ。オヤジは受かった大学の進学を諦めてくれと自分に頭を下げてきたよ。そういうのがたまらなくイヤだったなぁ。大学の話というよりなんというか、子と親の立場逆転みたいなのをその時はじめて感触として感じた気がしたんだな。

昨日は見舞った帰り際にオフクロがずっと部屋にこもってると体が鈍るからと
リハビリがてら病院の玄関まで見送りについてきたんだ。
外は小雨が降っていてさ。寒かったよ。
外寒いからココでいいよと俺は言って
別れを告げ、自転車置き場に向かったんだ。
ふと、振り返ってみるとオフクロがてくてくと戻っていく様子が見えた。
点滴装置を傍らに歩いていくその姿をみて
俺は振り返ってしまったことを軽く後悔した。
この目の前のワンシーンは
きっとこの先の自分の人生で忘れられないだろうと実感していたから、ね。

今日は点滴もはずれ、食事もお粥がでたそうだ。
日に日に元気になってくれてホッとしている。