1970年
「ハッチ」は本番組を放送したフジテレビが8チャンネルであることにちなむとされる。
OP「みなしごハッチ」
作詞:丘灯至夫
作曲:服部信義
歌:島崎由理(現 しまざき由理)
ED「ママをたずねて」
作詞:丘灯至夫
作曲:和田香苗
歌:島崎由理(現 しまざき由理)
ストーリー
スズメバチに襲われ母と離れ離れになってしまった主人公ミツバチのハッチがまだ見ぬ母を探して苦難の旅をするストーリー。ハッチがまだ卵の頃にシマコハナバチのおばさんに拾われ育てられていたが、自分がミツバチの子であることを知り、本当の母を探しに旅に出る。ほぼ毎回悪役にいじめられたり、他の虫の死に遭遇するなど子供向けアニメにしては悲劇的なストーリーが多い。
基本的に鳥やネズミなどの哺乳類や、カエルやトカゲなどの両生類や爬虫類、クモやスズメバチ、カマキリなど虫を食べて生きているものは悪役として描かれていることが多い。しかし、中には心優しいものやハッチの仲間になってくれる悪役もいる。人間が登場するときは首から上は見えないように描かれている。人間は環境を破壊したり捕虫したりするなど一貫して悪役として描かれているが、人間による環境破壊がいかに虫達にとって甚大な被害をもたらしているかを描写するためで、子供向けアニメにしては極めて深刻かつ現実的なテーマを取り扱っているといえる。実際に、本作に於いて自然保護をする人間は一切登場せず、中には無意識の内に環境破壊に手を貸している人間も登場する。
1974年には『昆虫物語 新みなしごハッチ』「昆虫物語 みなしごハッチ」の続編。
1989年には『昆虫物語 みなしごハッチ』(リメイク版):
2010年には『昆虫物語 みつばちハッチ~勇気のメロディ~』のタイトルで松竹より劇場アニメが公開された。
(ウィキペディアより)
これは子供の時に見てましたね~再放送で何度も放送してました。自分等の世代は第二次ベビーブームだったので母子のつながりを描いた作品、例えば「母をはずねて三千里」などの作品が流行っていた?PTAの受けも良かったんじゃないかな。
作中にでてくる悪役のスズメバチやカマキリは子供心に怖かったですね。きっとイマドキでいうところの「トラウマアニメ」とか言われて叩かれそうな気もするけどw
最近の風潮として子供の心に刺激的なもの、トラウマとなりそうなものを描写することを善しとしない動きがありますが個人的な意見としては反対です。怖いという感情を覚えることも成長してゆく過程では大事なことだと思ってますし、人間は個人差あって当然のことだと思うので。なんでも規制をかければいいというのは「臭いものにはフタをしろ」という一方的な締め出し思考で、とても大人の態度とは思えませんね。もし、子供が本作を見て怖いと思って怯えているなら親が一緒に寄り添ってケアしてゆけばいいのです。
※トラウマ描写云々はあくまでも子供向けに作られた作品を前提にしてます。深夜の大人向けのアニメは…最近ちょっとグロイ描写の過熱ぶりにはやや懐疑的だったりしてます。
本作でメルヘン的な作風を生みだしたタツノコプロはこの後「樫の木モック」「けろっこデメタン」と続きます。これらの作品にもシビアなドラマ描写が展開されていて、ひとつの文学作品のような重ささえ感じますね。
歌を担当された島崎由理(現 しまざき由理)さんは1968年の小学生6年生の時に「日清ちびっこのどじまん」に出演、グランドチャンピオンになり、翌年の1969年に日本コロムビアから歌手デビューをされたそうです。
同期に堀江美都子、小野木久美子(現 かおりくみこ)、長谷川よしみ(現 長谷川コッペ)がいる。
ウィキペデイアによるとこんな逸話がありました。
1970年(昭和45年)1月、『みなしごハッチ』の録音をしたとき、嶋崎は中学1年生で、ちょうど声変わりの時期だった。その影響で声に艶がなく、最高音が伸びなかった。竜の子プロダクション(現在のタツノコプロ)社長・古田竜夫、同曲の作詞者・丘灯至夫が見守るなか、何度リテイクしても失敗し、嶋崎はとうとうトイレにこもって泣き出した。その後、歌い直すと、声の艶がもどっており、一発でOKになった。以来「泣かせるとうまく歌う」という評判がたった。
…今なら児童虐待とかで問題視されてしまいますね。それにしても今も色褪せないスゴイ歌唱力です。とても中学1年生とは思えない迫力があります。
幸いな事に私は来週の日曜日に開催される「日本コロムビア アニメソング50th THE LEGENDS」に観覧しに行く機会に恵まれましたので、しまざき由理さんの生の歌声を堪能してこようと思ってまーす。この歌は唄ってくださるかなぁ~
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