1973年

OP「白い風にのって」
作詞:ヒロコ・ムトー
作曲:筒井広志
歌:ペギー葉山



ED「冒険コロボックル」
作詞:ヒロコ・ムトー
作曲:筒井広志
歌:ペギー葉山




ストーリー
著名な児童文学者さとうさとる(佐藤さとる)の原作による、現代が舞台のリアルファンタジーアニメ。フキの葉の下に住む小さな神様コロボックル。その中の3人、勇敢なボックル、ちょっとおませなラブラブ、そしてのんきなクスクスは人間社会に出かけた。そこで彼らが出会ったのは、本当ならコロボックルを認識できないはずなのに、3人の姿が見える人間の少年せいたかくんだった。彼ら4人の友情と冒険の日々が始まる。
(allcinema作品紹介より)

昨日、「とんがり帽子のメモル」で小人妖精ものを紹介したらコッチの作品も思いだしたので本日のチョイスとなりました。
「冒険コロボックル」は見てましたー!大好きでしたー!!
小人ものってさぁ~、周囲の草花や昆虫、動物がでかくってさ、スペクタルな冒険活劇ドラマがもう、たまんないっすよ~w
特にこの作品の3人のコロボックル達はワンパク者ぞろいで、TVを見ながら一緒にハラハラドキドキしたもんですよ~。
子供の頃にこういった作品を見るとその辺の野原に本当に小人さんがいるんじゃないかと思って探したりしませんか?私はしたよーwww DVDというかビデオ化すらしてないのかな…もったいない!映像化希望!

十代後半から成人した頃まで、ほとんどこの作品のことを忘れていたのですが、専門学校で児童文学を勉強しておりましたので、その過程で「冒険コロボックル」の原作である佐藤さとる氏の「だれも知らない小さな国」を読んで再熱したのでありました。原作の方もアニメとはまた印象が異なりましたが面白かったです。アニメと違って語り部である少年の目線で書かれていて新鮮でした。「だれも知らない小さな国」はシリーズ化していてどれも面白かったなぁ。

あ、もしかしてアレかな…先に映像化してないって書いたけどコロボックルってアイヌに関係しているから…今ではあまり聞かないけど一時期にアイヌ民族に対しての人権差別問題が話題になってたから・・・そういうデリケートな問題があるのかもしれませんね。
コロボックルはアイヌ語で「蕗の葉の下の人」という意味であり、アイヌ伝承に登場する小人を指す。

また、コロボックルをめぐっては今、私が住んでいる埼玉県の東松山という土地でも実は縁がありましてね。
近所に吉見百穴という古墳時代の遺跡があるのですがその昔、坪井正五郎という自然人類学者(彼は日本の先住民はアイヌの伝承に登場するコロボックルであると主張していた)によって吉見百穴遺跡はコロボックルの住居ではないか?という説を学会で発表されたそうなんですよ。その後、坪井氏と同門の白井光太郎によって「古代人の墓」ではないかと言う説が発表され、明治の終わりから大正の初期にわたって「居穴か墓か」論争が続いたとのことです。結局論争の行方は坪井氏が亡くなったこととコロボックルの存在確認ができなかったことで急速にコロボックル説は衰えていったということですが…うーん、ロマンですねぇ~。現在の平成の時代では「小人なんているわけないっしょ、妄想乙」なんて一笑に付されるかもしれませんが、ほんの100年ほど前まではそういった事を大人たちが真剣に議論していたのですからね~

海外でも似たようなことがありましたよね~「コティングリーの妖精事件」っての。妖精は存在するのか否かってやつね。
説明すると長くなるのでググってね~ってところで本日のお勉強は終了~なり。

追記。11.22
最後に書いておこうと思ってたことを度忘れしてました~
「冒険コロボックル」について調べていたところ素晴らしいニュースがあったのでご紹介しておきます。
2011年、佐藤さとる氏と有川 浩氏(「図書館戦争」「三匹のおっさん」著者)との対談をきっかけに現在、有川版のコロボックル物語の執筆プロジェクトが進行しているとのことです。若い才能のある方がこうして物語に新たに息を吹き込んでくれるのは嬉しいことだと思いました。感謝します~
こちらがコロボックル物語特別サイトです。