昨日は早朝こそ嵐のような天気でしたが、でかける頃には晴天に恵まれた良い天気になりました。
遠方に富士山も顔をだしていましたよ~

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そんな中、地元の埋蔵文化財センターに行ってきました。
ココは昨年の市民向けの観光ツアーで初めて訪れた所で、市内の土器や勾玉などの出土品を管理しているところです。
昨年は時間がなくって写真を撮れなかったので今回は許可をいただいて館内の撮影もしてきました。

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そうそう、こちらのセンターでは普段は職員の方々が出土した埴輪や壷などの復元作業を行っていて、ガラス張りの廊下からその作業を見ることもできるんですよ。

東松山市には古墳時代の古墳が数多くあり、また飛鳥時代に寺院などで使われた瓦を作っていた窯なども見つかっていています。出土した作品からそれらについて語ると長くなるので割愛しますけど。
こちらのセンターのメインとなる展示物はコチラの「三角縁陳氏作四神二獣鏡」。

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平成23年に東松山市高坂で発見されたばかりの鏡で、埼玉では唯一、出土されたという「鏡」です。直径22cmという大きさもさることながら、鏡面の裏に施された装飾の文様が今までに出土されたどの鏡にも見られないデザインということで、現在もこの鏡をめぐって研究が進められているそうです。
今のところ3世紀(西暦250-260年)に作られた鏡ということで、3世紀の日本といえば「邪馬台国」=「もしかしたら邪馬台国の女王、卑弥呼からもらった鏡なのでは?」という説も登場しているようです。

残念ながらこちらの鏡は出土した時には割れてしまっていたのですが、その逆境を利用してというかなんというか…研究者の方々が割れた断面の1部を採取して、鏡の成分を分析し、それらのデータを元に鋳型を用いて制作したレプリカ版がこちら。

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作りたてはこんなにもピカピカなんですね~。長年、空気や土に触れて腐食することで上記のような青銅色になるそうです(成分の中に銅が混じっているからだそうです)。さて、本日の本題はこちらの「三角縁陳氏作四神二獣鏡」のレプリカ(16分の1サイズですが)の制作をしよう!という、体験学習に参加してきましたよ~ということなのです。

作り方はこんな感じ。

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オリジナルに含まれる「鉛」(なまり)の成分は、今日では人体に影響があるとされる金属なので、似たような金属に置き換えられているそうです。

鉛と型に流し込んで冷える間、職員の方のお話をいろいろ聞けておもしろかったです。私もいろいろ質問しまして、お話を聞いてよりさらに考察を深めることができて良かったです。
今回の体験学習、GWの3日間、午前午後それぞれ10人の計60人が受講できました。型が10組しかないのかな?受講する一般の方の中には親子で参加している人も多く、私の参加した時は子供が6人だったかな。なんかね~子供たちに混じって体験学習を受けるというなんとも奇妙な心地でしたねw

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子供たちやお母さんたちは職員の方に熱した融解金属を型に流し込んでもらっていたのですが、私は自分で流し込んでみました~ってか、やらされた?型を外す時の出来上がりをみる瞬間がドキドキでしたね。
この後は流し込みにできた突起物を除去して耐水ペーパー600番を全体にかけ、さらに1000番をかけます。仕上げに金属をピカピカにする研磨剤をかけておしまい。約2時間の体験学習でした。

このペーパーで磨く作業が大事なポイントで受講時間内では満足できるレベルではなかったので帰宅後、そして翌日の今日夕方にひたすら磨きこみましたよ~
完成はこんな感じです。

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ちぁ~んと鏡面に自分の顔が映りこみます!磨くの楽しいですね~
って、そう思うなら台所のシンクを…Zzz…