ややネタバレ話がありますのでご注意を。


一昨日、電車での移動時間、ライブ会場での待ち時間用にと
持っていった有川浩さんの「だれもが知ってる小さな国」を一気に読みました。
これは佐藤さとるさんの名作「コロボックル物語」へのオマージュ的な作品です。
私のブログでもコロボックルについて書いた記憶が・・・
調べたら2015年の11月に書いてありました~


まさに以前の記事の中でも触れていた有川版のコロボックル、私の予想以上に面白かったです。
もともと私は「図書館戦争」シリーズをはじめ有川浩さんの本は好きでして、
理由はいくつかあるのですが、そのひとつに彼女、有川浩さんはガテン系作家だという認識が私の中にあります。ガテン系とは職業ということ。有川さんの物語には自衛隊員をはじめ、様々な職業に就いている人々が登場するのですが、その描写力がとにかくすごいんです。職業についてはかなり綿密な下調べがされていると思われ、読んでいて私もその職業についての知識が学べるという喜びみたいなところがありますね。
今回の本では主人公は子供なので、その親が営んでいる職業に注目してみますと、これがハチミツを収穫するお仕事、「養蜂家」という一風変わった職業でした。
あれ?佐藤さとるさんのコロボックルに養蜂なんていうでてきたかな?という疑問は読み進めていくうちに解消されました。この有川版では佐藤さとるさんの作品の手直し版…イマドキの子供に合わせた修正のような形式ではありませんでした。(何故か自分はその辺をカン違いしてました~スミマセン)
有川版の作品の中で、それこそ主人公の子供が学校の図書館から借りてくるのが佐藤さとるさんのコロボックルシリーズ!という仕掛けがあったんですね!読んでいて「ヤラレター!こうキタかァ!」と思わず興奮してしまいました。これ以上はネタバレになるので書きませんけどね。

同日、映画(DVD)で「ジャックと天空の巨人」を鑑賞したのですが、こちらの映画はイギリス童話の「ジャックと豆の木」をベースにして物語が作られていました。どちらの作品もひと昔の作品の面白さを再発掘し、イマドキの読者・視聴者に受け入れやすいよう工夫がされている姿勢に好感を持ちました~♪