劇団の代表であり脚本・演出家であった
高取英さんがお亡くなりになって早くも2年が経ちます。
現在はひとり娘であり劇団員であった白永歩美さんが
2代目を継承、年2回の公演興行を行っております。
それが今年はコロナ禍の影響を受けて6月公演は
1年延期になり、ようやくこの年末の公演を迎えたわけだ。

阿佐ヶ谷駅に降りるのも昨年の11月以来か。
阿佐ヶ谷・・・劇場は北口にありますが
反対の南口アーケード入口付近にある和菓子屋。
そこの麩まんじゅうを以前、母に土産に買っていったところ
大層気に入ってもらえ、それ以降阿佐ヶ谷に行くついでがあれば
お土産に買っていったなぁ~という思い出がよみがえってきました。
昨年の11月にはすでに母は入院していて
食べ物が食べられない身体だったので土産に持っていったのは
さらにずっと前のこととなるか。

などと観劇前に少し感傷的な気分にもなりましたが
ひとたび幕が上がればそこには現実を忘れてくれるスゴイ舞台。
安倍晴明の逸話をもりこみながら陰陽師の世界やエジソンといった科学、
キリスト教、戦争と時空を越えた高取英さんの冒険譚は
少年心をくすぐる活劇の数々で夢中になって楽しむことができました。
役者の皆さんと関係者の皆さんに感謝を。

コロナ対策で詩劇ライブや開演前おみくじがなかったのは残念だけど
これは仕方がない。
次回公演の時には世の中が落ちついていることを祈るばかりだ。
自分もその時は観劇仲間を誘ってまた劇場へ足を運んでみるつもりです。

本日12月16日が千穐楽公演。
その後、配信サービスもあるし、来年には昨年公演「新選組in1944」の
ディスクが届くだろうから、もうしばらく月蝕歌劇団気分を楽しめそうだ。