先週の土曜日、工藤マイトさん主催(劇団名は『劇空間ゴウゴー』)
「白百合博徒」という演劇を観てきました。

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物語はひとりの女性、侠客「白川沙夜」の生き様を
(月蝕歌劇団の女優さんに同姓同名の方がいらっしゃる!・笑)
独白形式の二部構成として描いた作品になっておりました。

前半は沙夜が侠客の世界に入り込むきっかけから
父の敵討ちまでを描いた少女期。演じるのは後藤尚子さん。
後半、後藤さんが両手にひとつづつ、赤い扇子を手にして舞い踊る場面が
あるのですが、まるで炎が燃え上がる様を見ているようで圧巻でした。

後半は花火大会の夜、沙夜が悪徳ヤクザを相手に立ち回る中で語られる
秘めた恋心。
その相手は皮肉にもヤクザの用心棒として沙夜と対峙することに…
壮年期の沙夜を演じたのは神崎みいさん。
ドスの利いた口上が良かったです。


いやぁ~自分には縁の薄かった任侠の世界。
だけど昔から興味はありました。
例えば自分の好きな役者に菅原文太さんがいますが
好きなシリーズは「トラック野郎」なんですよね。
それなのにこれまでに代表作の「仁義なき戦い」は見ていないという、ね。
避けて通ってきたわけじゃないのだけれど
ノリ遅れたというかなんというか…
人生には選択肢において後々になって
(あの選択が大きな分かれ道だったか)と気づくことがあるけれど
この選択ひとつにも常々感じておる次第なワタクシです。
もしも「仁義なき戦い」シリーズにハマっていれば今頃どっぷりと
任侠映画の沼人になっていたかもしれません(笑)
ま、それでも昭和の時代にはドラマや映画の中で
任侠の世界観に触れる作品は多かったので
なんとなく判ってる感じはありますね。


話を舞台に戻しますとお芝居は独白・モノローグ形式なので
殺陣まわしなども一人で立ち回りをするわけなのですが
動と静を効果的に使った演技が良かったです。

背景のスクリーンにプロジェクターを用いて花畑や花火などを
映しだして演出してた点も良いアイデアだと思いました。
少人数、それこそ監督兼演出と役者、
最低2人いればお芝居ができるものかと驚きでしたね。

個人的にはたいへん楽しかった内容で他の白川沙夜のエピソードも
見たくなりました。作品のシリーズ化に期待したいところですw

それにしても私がマイトさんと出会った頃はまだ脚本のカタチさえなく、
彼は「いつか自分の舞台作品を作って(演出して)みたいなぁ~」と
夢と希望を語るひとりの人間だったわけで…
それが彼が尊敬していた演出家の高取英さんが亡くなったこと
をきっかけに一念発起。
脚本作りや役者集め、会場探しとがんばってきた念願叶っての本公演。
その苦労やがんばりはとても私の推しはかれるものではありません。
成せば成る。
そんな言葉をあらためて見せつけられたような貴重な瞬間に立ち会えた事を
今後の自分自身の人生にも活かしていきたいものですね。