さて。

昨日の夕方にさ、

このところ私の胸の奥に影を落としていた案件を片をつけるべく、

失踪していたオヤジ(オフクロと妹は1年前から居所を知っていたらしい)の携帯番号に電話をかけてみたんだよ。

実に16年ぶりに電話越しだったけどオヤジと会話をしたんだ。

積もる話はあるけど長くなるのもナンなんで
用件と謝罪だけは伝えておこうと思ったので言ったんだ。

用件は…誤解をちゃんと解いておくこと。

オフクロも妹もヘンに気を回し過ぎていて…
要約すると「私がオヤジを恨んでいる」ことになっていてワロス。

確かに傍からみるとオヤジの失踪によって私の生活が激変した(厳密には失踪の1年前からだけど)ことは確かだけどイコール(=)恨み節って考えはずいぶんと安っぽいシナリオだね。そいつは人間観察が甘い、三文芝居だわ。

な~んも私の事をわかってないんだ、やれやれ。

きっと、そういう思い込みは私自身にもあると思うし…仕方がないね。

でも…
オヤジにはきちんと

恨んでないってコトを伝えなきゃ~と、ずっと思っていたので

その事が叶ってお互いに良かったと思う。

オヤジも長い間、
息子は自分のことを恨んでいるだろうなぁ~と思っていたそうなんでね。

謝罪っていうのは
当時20代だった自分はガキだったからさ、
自分の夢を追いかけることに夢中になるばかりで
一家の台所事情が火の車だってことに気がつかなかった。
または気付かないふりをしていたのか…今となってはわからない。
とにかく実家に世話になりながらも金銭の面で親に協力的ではなかったな、と。

結果的に一家離散を招いた原因は自分も含め、家族みんなにあると私は思っている。
だから…ゴメン、悪かったと思ってるよ、と述べた。

私もオヤジが失踪してから16年、仮にも家長を務めてきてるわけだし
なんとなくツーカーで男同士の気持ちってのもわかるんだわ。
その辺がオフクロと妹には理解できないんだろうけどな。

後は軽く近況報告してまた電話するわ、と言って切った。
電話するまではものすごく不安というか緊張してたけどw
電話切った後は妙に清清しい心持ちになれたよ。

お互い「死」というのはいつ訪れるかわからないからさぁ。
私は言っておきたいことを言えて…安らかな心地を感じてますよ。
オヤジが失踪して…10年が過ぎたあたりからなんとなく、もう自分は2度とオヤジに会うことはなにのではないか?という諦めにも似た感情を抱いていたのでね。

オヤジは現在、京都で細々と年金暮らしをしているとのことだった。
できれば自分のトコへ呼び寄せてやりたいけど、(医療費などにより)オフクロでさえ手に余ってて、事ある毎に生活保護の受給を勧めている身なので無理だよな…

ま、今は生きていることがわかっただけで十分。
これから先の事はゆっくり考えていこうと思っているよ。

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