「はだしのゲン」の作者、中沢啓治さんの著「はだしのゲン わたしの遺書」(朝日学生新聞社)と、「『赤毛のアン』と花子 翻訳家・村岡花子の物語」(学研)を読んだ。
赤毛のアンの方は著者が村岡恵理さんといって村岡花子さんの姪っ子とのこと。

どちらも素晴らしいノンフィクション物語でした。

以前、「はだしのゲン」は気持ち悪いとかなんとかで、図書館からなくそうみたいな運動があったなぁ~と記憶しております。そんなことを言ってる方々には本書を読むことをお奨めしますね。中沢さんがどんな思いで「はだしのゲン」を描かれたのか。よくよく考えてみるといい。本書には中沢さんの広島原爆体験から東日本大震災の原発問題などへの考察もあって、いろいろと感銘を受けました。

「赤毛のアン」は私の好きな小説BEST3に入る作品です。特に少女時代を描いた1巻が大好きで毎年のように読み返してます。今までにも村岡さん以外の翻訳者の方の「赤毛のアン」を読んだことがありますが、私には村岡訳版の「赤毛のアン」が一番しっくりときますね。
昨年でしたか?NHKで村岡花子さんを主役としたドラマをやっておりましたね。私は途中から知ったので、あとでレンタル屋で借りて見ようと思いつつも忘れてました(汗)
村岡さんの生涯もまた波乱にみちていて、まだ女性の社会進出(働くこと)が珍しい時代に翻訳家として活躍されておられたことを知りました。どことなく「赤毛のアン」の主人公・アンの生き方に共通するところがあって、村岡さんのことを知れば知るほど、もっと興味が沸いてきました。