先日の19日、初めて千葉の柏に行ってきました。
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古着屋やレコード店、雑貨屋などがちょこちょこあって
ちょっとしたサブカルっぽい街の雰囲気、好きだな~

レコード店に立ち寄ってつい散財してしまいました。
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この日のお目当ては絵本児童書専門店「ハックルベリーブックス」さんが主催する文学のゆうべ、と題するイベントに参加するためでした。

イメージ 3こちらのお店を知ったきっかけは
ツイッターでした。
千葉か・・・遠いなぁ…と思いつつもなかなか精力的にイベントを組んでるこちらのお店に好感を持ち、いつか行ってみたいなぁ~と思ってました。
書店が主催するイベントに参加するのは実に25年ぶりくらいかも。
児童文学の専門学校へ通っていた私は卒業後3年くらい、地元の書店でアルバイトをしており、児童書コーナーの担当などもしてたのですよ~。その頃は青山のクレヨンハウスや、今はもう閉店してしまいましたが渋谷の童話屋が主催するイベントなんかにも参加してました。

今回のイベントはアメリカの作家マークトウェインの代表作
「ハックルベリーフィンの冒険」について語ろう、といった趣旨のものでした。
日本ではアニメの影響もあって「トムソーヤーの冒険」の方が認知度が高いようですが、文学作品としてとらえた時、実は「ハックルベリーフィンの冒険」の方が評価は高いのです。

「ハックルベリーフィンの冒険」は学生時代に一度読んだきりでしたが、その時はあまり自分の中ではピン!とこなかったイメージがあります。たぶん、トムソーヤーに比べて単純な冒険物語ではなく、テーマがフクザツだったからだと思います。ハックルベリーの方では当事の時代背景にあった黒人奴隷とその解放運動の機運の高まりなどを念頭に入れておかないと登場人物の心情についてゆきづらいところがあります。

今回のイベントに参加してよかったのはその辺のモヤモヤ感を丁寧に説明、解説を受けられたことでしょうかね。「ハックルベリーブックス」、こちらのお店の由来ともなっている本作は店長さん大絶賛の作品で、トークを聞きながら店長さんのオススメする熱い気持ちが伝わってきました。
特に店長さんは昔、物語の舞台となったアメリカの土地を今で言うところの「聖地巡礼」をしてまして、その時の様子をスライドショーを見ながらいろいろと解説を聞けたので、より物語のイメージがリアルに捉えることができました。

1週間後に文学のゆうべ「銀河鉄道の夜」があり、私はまた参加することを決めております。ゲストに私の好きな作家・芝田勝茂さんがいらっしゃるということでとても楽しみにしてます。

追伸。
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今回参加するにあたり久しぶりに「ハックルベリーフィンの物語」を読み返してみました。ホントは岩波文庫版のを(図書館から)借りたかったのですが、あいにくと貸し出し中だったので青い鳥文庫版で。。。青い鳥の方は少し読書対象年齢が低く設定してあるので大人が読むと物足りなさがあるように感じます。
それはさておき。
この青い鳥文庫版の表紙&挿絵を担当されていらっしゃる滝平加根さん。
なんと!この夏、私は個展を見て感激した切り絵・版画作家の滝平二郎さんのご子息だというじゃ~あーりませんか!?「ハックルベリーブックス」の店長さんが教えてくださってビックリしました。思わぬカタチで滝平親子の作品に触れたこの夏でした。