正式名称は
「アニメソングメモリアルリサイタル~ヒデ夕樹、成田賢の世界~」
というやつです。
昨年11月にアニソンシンガーの成田賢さんがお亡くなり、
ツィッター上でその訃報が飛び交っていた時に
コチラのイベントの企画を知り興味を持ちました。
企画を立ち上げたのは剣持光さん…
誰?知らないwというのが正直な感想でした。

プロフィール
声帯模写パフォーマー。昭和サブカルチャー研究家。昭和の懐かしのアニメ、特撮、芸能人、洋画吹替に徹底的にこだわったステージパフォーマンスを展開! 2017年現在、昭和のサブカルチャーの魅力を解説するYouTube番組「昭和党宣言」が絶賛公開中!!

剣持さんのツィートを見てるとなにやらインタビューと称して、普段あまりスポットがあてられていない懐かしのアニソン歌手の方々( 例えば伊集 加代さんやこおろぎ'73など)が続々登場していて…この人は只者ではないな!と思ったのです。
こちらのインタビューは今年の秋頃にまとめられて出版される予定とのこと。

今回のイベント、元々はヒデ夕樹さんのメモリアルコンサートとして企画されていたそうです。成田賢さんの急逝により、先のインタビューで成田さんと縁があった剣持さんは成田さんのスタッフ?マネージャーさん?からの協力もあって今回の催しになったという経緯がありました。

私は幸いにして成田さんの歌う姿を2度ほどナマで拝見したことがあり、確かAJFのスーパーアニソンと戦隊ライブだったと思います。成田さんは渋くてカッコイイ!という印象が強く残っております。
対してヒデ夕樹さんは私がアニソンライブに通うようになって、アニソン歌手というものにあらためて注目した時にはすでに亡くなられていて、大変に無念な思いをしたのを覚えております。ネット上でもヒデさんに関する資料がほとんどなく、歌っている姿が動画として残ってないのも残念でした。
ヒデさんはレコーディングしているアニソンは決して多くはないものの、その殆んどが(懐かしの)アニソン好きなら誰もが知っているといったような歌ばかりで私もカラオケでは好んでヒデさんの歌を唄っております。それだけにヒデ夕樹さんという方はどういった人物だったんだろう、という興味がずっと私の中にはありました。

イベント会場は神保町にあるブックカフェ二十世紀。開場と開演まで1時間ほどあったので、私はのんびり目に開場の10分前に現地に到着。するとすでに開場を待つお客さんが30人近くいてビックリ。中にはキカイダーのジローのコスプレをされてる方もいました。自分と同じように故人を偲んでこのようなイベントに来るファンの方がたくさんいることを知って嬉しくなりましたね。

イベントは第一部を成田賢さん、休憩をはさんで第二部がヒデ夕樹さんのコーナーで分けられ、剣持さんは成田さん、ヒデさんの容姿に合わせたコスプレで登場。成田さんに関しては成田さんのスタッフ直々に生前、彼が身につけていた衣装をお借りしての登場でした。
剣持さんはプロフィールに声帯模写パフォーマーと名乗っているだけに、両名の特徴をうまくつかんで彼らの歌を歌ってくださいました。それに剣持さんはもともとヒデさんに憧れてアニソン歌手をめざしたこともあったそうで、歌唱力もなかなか。
故人両名ともに湿っぽいのは苦手だったとのことで、気がつけば会場の皆さんも合いの手などを入れながら、なんだかオフ会的なノリでイベントは楽しく進行してゆきました。

壁一面に貼られたご遺族の方からお借りしたという貴重な写真やレコード。
こちらは撮影OKでしたのでパチリ。

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ヒデ夕樹さんは歌手活動の中でいくつかのグループに参加してたりするんだけれど、今回初めて朝コータロー(レッドバロン主題歌)、伊集加代子(シンガーズ・スリー所属。アルプスの少女ハイジ。スキャットの女王として知られている)、尾形道子(シンガーズ・スリー)、福田まゆみ(シンガーズ・スリー)というアニソン業界内での繋がりが伺えるグループの存在を知ることができました。

あと「キャプテンフューチャー」主題歌差換えについてのお話も興味深かったw
アニメファンの中で白熱していたらしい差換え論争についての模様、当時の「こども新聞」だったか「中学生新聞」だかに3回に渡ってこの論争記事が掲載されていて、スクリーン越しにその記事が見れたのも良かったなぁ。

会場にいらしていた実兄が語る、ヒデ夕樹さんについての話も彼の人柄を知るによい機会でした。
サプライズゲストで登場した伴大介さん。最近は舞台俳優として活動されておられ、この日も稽古の合間を縫っての出演でした。私は伴さんとお会いするのは2回目でしたが、前回はお会いしたといっても見かけたレベルのお話なので、今回短い時間とはいえ伴さんのお話を聞けたのはすごく嬉しかったです。会場のみんなと一緒にキカイダーの変身ポーズもできたしプライスレスな体験の連続で、すっかりハイテンションになってしまいました。

メモリアルコンサート、始まるまではどんな内容になるのか少し不安もありましたが終わってみればなんだか心の中があたたかいモノで満たされたような素晴らしいイベントでした。
こういう企画って案外と好いんじゃない?(苦笑)
最近はアニソンライブの他にも声優さんのトークショーや特撮俳優さんのイベントと色々と懐かしい作品に接する機会があるわけじゃないですか。
今回の企画ってそういう意味でも新たな分野を開拓した感じがしましたね。
今後もこういう企画が出てくるといいなぁ~と思っております。