昨夜は深海洋燈さんのお芝居を観に
多摩センター三角広場内特設テントまで行ってきましたよ。
お芝居の感想を言う前にひと言。
いやぁ~マジで多摩センターは遠かった。
自宅から片道3時間かかったよ。
帰りも終演からそのまま直帰したにも関わらず
自宅に着いたの、日付変わってたわ。
サンリオピューロランドも近くにあってビックリ。
家からだと東京ディズニーランドの方が電車事情的には近いかも。

初のテント公演体験でしたが
ココはパイプ椅子席もあったので腰痛持ちの自分は助かりましたね。
(新宿テントも気にはなってるんですがパイプ椅子席なくてキツイ)
チケットの番号的には最前列も狙えたのですが
さすがに桟敷席で3時間もの大作観劇は腰に負担がかかりすぎるので
後方のパイプ椅子席をチョイスしました。

さて。お芝居の感想はというと…すっごく良かった!のひと言に尽きます。
周囲の評判が素晴らしく良いのもナットクの出来だったと思いました。
とにかくお芝居の熱量がハンパなく高かった。
役者の演技、舞台美術、音響に音楽、ダンス等すべてにおいて
観客に良いモノをお届けするゾ!という気合を感じましたね。
舞台芝居は総合芸術というコトバをよく耳にしますが
まさにそのコトバを体現していたテント公演でした。

ネタバレ回避のため、ほとんど事前情報を入れずの観劇でしたが
太平洋戦争から日本神話の世界へ、
そして現代人へと、その跳躍ぶりがたいへん見事でした。
私の好きな月蝕歌劇団、高取英さんを彷彿させる次元跳躍物語もありつつ、
しっかりと現代を生きる日本人、
特に若者へ生きることへのメッセージが盛り込まれている点が好きでした。
深海洋燈代表であり、作・演出を務める申大樹さんの
失われつつあるモノ(神話だったり信仰だったりいろいろ)に対しての
眼差しというか姿勢、愛情には脱帽しました。
申大樹さんの考え、思想には共感すると同時に
私も日常、あるいは非日常(旅先など)で感じている
日本、日本人とは?といったコトをエンタメとして昇華している、
その有様に只々感動した一夜でありましたね。

お話の元になっている「鬼女紅葉伝説」って…はて?
どこかで聞いたことあるなぁ~と記憶をたどっていったら
私が専門学校生を卒業した頃だから23、24の頃かな、
一個上の学年の先輩Sクンを訪ねて長野県長野市に行ったことがある。
(Sクンは学年でいえば先輩だけど年齢でいえば私の方が上なのです。
私は大学中退後、豪州でワーホリしてからの専門学校入学なんよね~)
その時にSクンに故郷をいろいろ案内されて善光寺や戸隠山も行ったし
鬼無里(きなさ)にも行ったんじゃないかな(うろ覚えですが)
確かSクンは鬼無里推しで学生当時に授業の課題で
「鬼女紅葉伝説」をベースとしたオリジナルの童話を書いてたと思う。
たぶんその辺も絡みで私は
「鬼女紅葉伝説」を知っていたんだな。

ちなみに私とSクンが通っていた専門学校というのが
絵本や童話といった児童文学を創作するという、一風変わった学校ねw
だから当時の我々は神話や民話というものに対してのアンテナが
人一倍に強かったと思います。
その後、Sクンとは宮沢賢治の故郷を訪ねて
一緒に岩手旅行にも行ったりしたけど
Sクンが結婚後、パッタリと連絡が途絶えてしまい
今ではすっかり縁が切れてしまってます。
嗚呼、Sクンと昨夜のお芝居について語り合いたいのに…
まったく…今頃どうしてんのかなぁ(遠い目)