またウチの会社、親玉の会長がオカシナことを言い出して困っている。
「現在使っている刃物(チップ・ドリル)の限界使用を倍に伸ばせ」
とのお達しだ。
NC旋盤機にはいくつかの刃物が取り付けられており、
それで金属を削り、加工するわけ。
当然刃物には耐久限界値が設定されており、
オペレーターはその数値を超える前に刃物を交換しなくてはいけない。
なぜなら、刃物の切れが悪くなると切れ味がおちて
仕上がり具合がよくないからだ。
耐久限界値。これはNC旋盤機を使い始めた頃に(もう何十年も前)
試行錯誤して設定した数値だと思うが、今になってコスト削減の元に
倍に伸ばせとは横暴にも程がある。
つい1週間ほど前にISOの審査があって、
品質向上に努めますって言ったばかりじゃん。
その舌の根も乾かぬうちにこのような指示をだすこと自体、
得意先(お客さん)を馬鹿にしている証拠だな。
会長も馬鹿なら幹部連中も馬鹿ばっかり。
そのような無茶な指示は猛反対しなきゃダメだろ。
そのままトップダウンで現場のオペレーターのところまで
話をそのまま持ってくるんじゃないよ。
しかも幹部連中のズルイところは当然、倍も刃物は持つわけがないから
どこまで使えるか、現場で限界どころを見極めてほしいと観測を丸投げだ。
ウチの班、私のところはNC機が最大16台同時稼動するライン。
1台のマシンに刃物が5-8個付いていて、すべて自動加工機。
1個1個材料をセットして加工して計測する。
そういったラインなら(刃物耐久限界値を越え作業を続けて)
不具合が発生する瞬間の発見も可能かもしれないが
ウチのラインではどう考えても無理があるだろ。
今でさえ、耐久限界値に達していなくても刃物の切れが悪くなり
(刃物も再研磨品の使用もあり、当たり外れがあるのだ)
オペレーターもソレに気付かずに不良を作って怒られてんのに
余計に不良率が高まるような指示をしてんじゃねーよ。
・刃物の限界値を倍に増やせ
・使用限界を見極めろ
・不具合のでた加工品見本とその時点の刃物をサンプル提出しろ
・不良を作るな
現場の私とNが猛反対したので班長も工場長を呼び出して直訴。
班長も途中から話を私に振ってくるからズルイよなー
Nも工場長きたらスルーして逃げちゃうし。
ま、主張した結果、
さすがに全マシン同時にできるわけないと理解を得て
先ずは1台ずつやっていこうという方針になった。
また観測はオペレーターだけに任しておくのは不安なので
検査の方達にも手伝ってもらうように提案しておいた。
具体的な話はまだつめてないけど限界値を超えだしたら
定期的に抜き取り検査をしてもらう方向になるだろう。
本来なら上の方で会議なりなんなりして作業具体案をだしてから
現場に持ってくるのがスジ。
班長にはさらに他の班は今回の件に関してどう動くのか、
しっかりと横の連携の確認をとっておくように指示しといたわ。
まったく、なんで勤務1年半にも満たない私が面倒みないといかんのか。
損する性格だよなーとつくづく思う。
夜勤のSクンも上の話を聞いて怒っていた。
自分よりも勤務歴の短いSクンからすれば(まだ4ヶ月)
刃物の耐久限界値を超えてマシンを稼動するということは
今以上に不良品の見逃しに慎重さを求められることであり、
かなりの負担を強いられることに他ならない。
でも、まだSクンは野球やってるだけあって視力が良いのでいいよ。
(Sクンはお父さんが少年野球の監督らしく幼少の頃から野球をやってて、
今も草野球チームのメンバーとしてプレイしているとのこと)
私なんか老眼入ってるから観察レベルは正直よくないという自覚はある。
交代要員さえいれば今の自動機から手動機のラインに
配置換えしてもらった方が会社のためには良い気がしている。
といっても二交代やりたがる奴がいないので配置換えは無さそうだけど。
「現在使っている刃物(チップ・ドリル)の限界使用を倍に伸ばせ」
とのお達しだ。
NC旋盤機にはいくつかの刃物が取り付けられており、
それで金属を削り、加工するわけ。
当然刃物には耐久限界値が設定されており、
オペレーターはその数値を超える前に刃物を交換しなくてはいけない。
なぜなら、刃物の切れが悪くなると切れ味がおちて
仕上がり具合がよくないからだ。
耐久限界値。これはNC旋盤機を使い始めた頃に(もう何十年も前)
試行錯誤して設定した数値だと思うが、今になってコスト削減の元に
倍に伸ばせとは横暴にも程がある。
つい1週間ほど前にISOの審査があって、
品質向上に努めますって言ったばかりじゃん。
その舌の根も乾かぬうちにこのような指示をだすこと自体、
得意先(お客さん)を馬鹿にしている証拠だな。
会長も馬鹿なら幹部連中も馬鹿ばっかり。
そのような無茶な指示は猛反対しなきゃダメだろ。
そのままトップダウンで現場のオペレーターのところまで
話をそのまま持ってくるんじゃないよ。
しかも幹部連中のズルイところは当然、倍も刃物は持つわけがないから
どこまで使えるか、現場で限界どころを見極めてほしいと観測を丸投げだ。
ウチの班、私のところはNC機が最大16台同時稼動するライン。
1台のマシンに刃物が5-8個付いていて、すべて自動加工機。
1個1個材料をセットして加工して計測する。
そういったラインなら(刃物耐久限界値を越え作業を続けて)
不具合が発生する瞬間の発見も可能かもしれないが
ウチのラインではどう考えても無理があるだろ。
今でさえ、耐久限界値に達していなくても刃物の切れが悪くなり
(刃物も再研磨品の使用もあり、当たり外れがあるのだ)
オペレーターもソレに気付かずに不良を作って怒られてんのに
余計に不良率が高まるような指示をしてんじゃねーよ。
・刃物の限界値を倍に増やせ
・使用限界を見極めろ
・不具合のでた加工品見本とその時点の刃物をサンプル提出しろ
・不良を作るな
現場の私とNが猛反対したので班長も工場長を呼び出して直訴。
班長も途中から話を私に振ってくるからズルイよなー
Nも工場長きたらスルーして逃げちゃうし。
ま、主張した結果、
さすがに全マシン同時にできるわけないと理解を得て
先ずは1台ずつやっていこうという方針になった。
また観測はオペレーターだけに任しておくのは不安なので
検査の方達にも手伝ってもらうように提案しておいた。
具体的な話はまだつめてないけど限界値を超えだしたら
定期的に抜き取り検査をしてもらう方向になるだろう。
本来なら上の方で会議なりなんなりして作業具体案をだしてから
現場に持ってくるのがスジ。
班長にはさらに他の班は今回の件に関してどう動くのか、
しっかりと横の連携の確認をとっておくように指示しといたわ。
まったく、なんで勤務1年半にも満たない私が面倒みないといかんのか。
損する性格だよなーとつくづく思う。
夜勤のSクンも上の話を聞いて怒っていた。
自分よりも勤務歴の短いSクンからすれば(まだ4ヶ月)
刃物の耐久限界値を超えてマシンを稼動するということは
今以上に不良品の見逃しに慎重さを求められることであり、
かなりの負担を強いられることに他ならない。
でも、まだSクンは野球やってるだけあって視力が良いのでいいよ。
(Sクンはお父さんが少年野球の監督らしく幼少の頃から野球をやってて、
今も草野球チームのメンバーとしてプレイしているとのこと)
私なんか老眼入ってるから観察レベルは正直よくないという自覚はある。
交代要員さえいれば今の自動機から手動機のラインに
配置換えしてもらった方が会社のためには良い気がしている。
といっても二交代やりたがる奴がいないので配置換えは無さそうだけど。
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