

KENプロさんの新作「ラーメンロック!!」観てきましたよー
3班編成で迷いましたが懐事情により、推しが出てる醤油班を3度観劇。
KENプロさんはいつも肩肘はらずにリラックスして楽しめるので好きです。
登場人物も大抵が一般ピーポーで普段の日常ドラマが展開してゆく。
そんなお話の中で笑ったり、ほっこりしたり、ほろりとさせられたりで
終演後には生きてくのに前向きになれるようなパワーが貰えるんですよね。
主宰で脚本、演出を手掛ける加納さんはリーフレットのコメントで
「初のラブコメ」なんて書いてたけど私的にはものすごくじーんときました。
主人公とヒロインが元同級生で恋人関係にあって…云々で
再会時には20年の月日が経ってたっぽいので40歳手前といったあたりかな。
ヒロインはバツイチの子持ちで地元に出戻りっていうね…
台詞に「バツイチ子持ちはドラマの主人公にはなれない」なんてのがあって
思わず私の好きな作家・垣谷美雨さんの作品がフィードバックしたなぁ~
ってか脚本の加納さん、よくぞ女性目線でドラマを掘り下げられてるよな。
加納さんが生み出すキャラクターは皆、悪役ですらも
どこか憎めない愛らしさがあって良い。
そういう点も裏を返せばキャラクターそれぞれ、
ドラマ背景が描写されており、観てて共感しちゃうんですよね~
終わってみればすべてのキャラクターに愛着を覚えてしまうのだ。
タオ桃果さん演じるシャブリー様こと神脳髄 滑吸というキャラクターは
主人公とロックバンドを組んでたバンドのボーカルで
主人公とは恋人関係でもあったという、強烈的で個性ある人物でした。
初登場シーンこそ、マイクを持って歌いながらラーメン屋に凸ってきたりと
一見イロモノ扱いなキャラクターかと思いきや…ね~
主人公ともう一度組んで音楽で売り出そうと暗躍するも
最後には主人公に袖にされてしまうわけなんだけどさ、
去っていく主人公に対して悪態をつく一方で
自分を慕ってくれるファンの前では
「心配するんじゃないよ、私を誰だと思ってるんだい?」と強がるシャブリー。
相方の喪失という経験を通して初めて孤独というものを実感し、
胸に痛みを感じながらも自分の信じる音楽、
その先の未来を思ってしっかりと立つ姿には孤高の強ささえ感じられました。
その姿は「創作活動は孤独であらねばならない」という信念で
絵を描くことに夢中になっていた学生時代の私自身を顧みる思いがしました。
シャブリーもそうですが、バンド解散後に自分の夢を見失った主人公も
ラーメン屋で働くことで少しずつ活力を取り戻し、
アイデンティティの確立へと繋がってゆきます。
バツイチで子持ちは…と自分のことを卑下しがちだったヒロインや
ラーメン屋で共に働く同僚たちも物語の前半と後半では
立ち位置が大きく変わっていきました。
私的には「ラーメンロック!!」というお芝居には
夢や人生の立て直しが描かれているようにも受け止められました。
その点が今まさに転職を考えている自分にはグッと刺さるお話でしたね。
KENプロ作品で2度ほどテーマ曲の歌唱担当されてる桃果さん。
「ラーメンロック!!」では役柄がバンドのボーカルということもあり、
テーマ曲流れるOPとED場面ではマイクを持って直に歌ってくれて良かった。
3班ともにシャブリー役の役者さんが歌ってたらしく、
それぞれの班も観ておきたかったよなぁ…
またテーマ曲に合わせて出演者総出で踊るダンスシーン。
いつもはOPの冒頭だけなのでもったいないなーと思ってたんですが
「ラーメンロック!!」ではEDでも観ることができて激アツでした。
やはりOPに比べてEDともなると物語を通して出演者、
そして役柄にも馴染み感が出来上がっているのでね、
観客との一体感もできて拍手なども大いに盛り上がったように思いました。
今年は1回公演のみのKENプロさん、
これからのロス感を思うと少し憂鬱になってしまいます。
主宰の加納さんが多忙そうなので仕方がないとはいえ、
この劇団でしか得られない魅力がたくさんあるので
せめて年2回ぐらいは公演を打ってもらいたいなぁ~
千穐楽の終演後、桃果嬢のチェキを枯らすことができました

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